いま自動車保険は「特約」で選ぶ時代! 注目必至の「特約」10選とその中身 (1/2ページ)

事故によって起こる不利益をカバーしてくれる心強いものも

 実質、どこで入っても同じ内容という一律だったころから一転して、各保険会社は自動車保険の内容で競い合っている。保険料はもちろん、ロードサービスの内容や支払いのスピードなど多岐に渡るが、特約についてもユニークなものが続々と登場していて、少額をプラスするだけで、万が一により幅広く備えることができるようになっている。

 特約とは、基本となる対人や対物などとは別に用意されているいわばオプション。そのため、自分のライフスタイルやクルマの使い方に合わせて選べばいいし、選ばなくても基本的には困ることはない。ただ、数百円程度のプラスで入れるものもあり、お得により高い安心感が得られるのも事実で、使用しても等級は変わらないことも多い。この部分を保険会社が差別化という点で競い合っている。

 最近では完全に相手が悪い場合に使える弁護士費用特約への加入が増えている。いわゆる過失割合が10対0の場合、保険会社は示談交渉をすることができないため、自分でやる以外では弁護士を立てるしかなく、この費用を弁護士費用特約ではカバーしてくれる。自転車の無謀運転による被害でも使えるなど、とくに入っておきたい特約でもある。そのほか、コロナ禍で増えている原付(125cc以下)を5台までカバーするファミリーバイク特約も人気だ。

 そのほか、ユニークなものを探してみるとけっこうあって、保険選びの基準にもなる特約がけっこうある。

1)新車買替特約

 契約している新車が大破して廃車になった場合、新車を改めて買う費用を補償してくれる。

2)事故時レンタカー費用特約

 事故に遭った際、修理時の代車代は相手の保険などでカバーされることが多いが、費用に制限があって、実際は古い中古車だったりすることが多い。この特約に入っておけば、自分の好きな車種を選ぶことができる。

3)車内身の回り品特約

 車内にある荷物が事故で破損したり、盗難された場合に補償してくれるもの。車両保険はクルマそのものが対象なので、荷物をいつもたくさん積んでいる場合は安心となる。

4)個人賠償責任特約

 クルマでの事故以外で、相手を怪我させたり、モノを壊してしまった場合に補償してくれる。ユニークなところではマンションでの階下への水漏れ損害も対象となる。自転車を運転していて、事故を起こしても相手方への補償はカバーされるので、全国で進む自転車の保険加入義務化にも対応が可能だ。自転車の保険は単体で入るとけっこうな保険料になるので、特約に入ったほうがお得になる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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