既存自動車メーカーの「電気自動車」じゃダメ? 世間が「SONY」や「アップル」のEVに期待を寄せるワケ (1/2ページ)

個人の移動もゲームやスマホと同感覚で選びたい人が増えている

 ソニーの電気自動車(EV)が一般公開され、話題となった。また、具体的な内容はまだ届かないが、アップルEVの話に関心が集まっている。

 これまで、弱電の電機メーカーがEVを本格的に生産し販売するのは無理だろうというのが自動車業界内での常識だった。豊田章男社長も、自動車をやるなら40年の覚悟が必要だと語った。

 しかし、何を選ぶかは、消費者が決めることだ。

 クルマに限らず、メーカーの思惑だけで商品化されても、消費者が欲しいと思わなければ売れない。ソニーやアップルのEVが話題になるのは、そこに消費者の期待があるからだ。

 ソニーのEVは、まだ試作段階ではあるけれど、自動車の知見が豊富な部品供給メーカーや、自動車の試作で名の知れた車体メーカーでつくられたという。商品性が高ければ、あとは量産できる組み立てメーカーを世界から選べばよい。容易ではないだろうが、EV時代には既存の自動車メーカーが淘汰されると考えられるので、先行きを心配するメーカーは契約に合意するかもしれない。

 では、なぜ、ソニーやアップルのEVに期待が寄せられるのか?


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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