「気に入った!」「でも可愛すぎる!」 悩める男子が「女子感」強めのクルマ5台に「男らしく」のる方法 (1/2ページ)

シンプルなデザインで男性でも選びやすいモデルも存在

 今や若い世代では、男性でも普通に「あれカワイイよね」なんて話すし、カワイイものが大好きな男性の方が、けっこう女性と会話が盛り上がったりするご時世ですよね。でもクルマはどうでしょうか?

 デザインがカワイイと思うクルマは、どうも女性向け全開のTVCMや広告を打っていることが多く、ちょっと男性には乗りにくい状況かもしれません。本当は気になっているんだけど、さすがに自分が乗ったらヒンシュクかな、なんて躊躇している男性の皆さん。

 じつはそうした、一見すると女性っぽいクルマにも、ちゃんと男性が胸張って乗れるグレードやアクセサリーが用意されていることが多いのです。今回はそんな、女性っぽいクルマをちょっと男らしく、男性にも似合うクルマとして乗る方法をご紹介したいと思います。

1)トヨタ・パッソ

 まずは初代からずっとトヨタのエントリーモデルという役目を担い、軽自動車などからステップアップしてくる女性や、免許取り立ての女性が乗るクルマ、というイメージが定着しているパッソ。ピンクのボディカラーが似合うコロンとしたフォルムなど、ちょっと多くの男性からすると腰が引けてしまうクルマかもしれません。

 でも、そもそもパッソには2つのデザインが存在するって、ご存じでしたか? 女の子っぽさを強調しているのは「MODA」というデザインで、ガバッと開いたフロントグリルがメッキであしらわれていたり、ちょっとレトロ感のある印象。

 でも、もう1つの「X」というデザインは、ぜんぜん別のシンプルなフロントグリルとなっていて、男性が乗ってもまったく違和感ナシなんです。しかも、パッソにはたくさんのカスタマイズモデルが用意されていて、「X」なら「ACTIVE STYLE」がオススメ。フロントマスクをより押し出しの強い、精悍なイメージに変えてくれるエアロパーツセット(9万9000円)や、リヤスタイルをレーシングカーのようにカッコよくしてくれるリヤクォーターデカール(1万7600円)などを装着したら、もう立派なボーイズ仕様です。

 また、女の子全開と思われた「MODA」をガラリとレーシング仕様に変身させる「SPORTY STYLE」など、ほかのカスタマイズモデルも男性向けとなっていますよ。「えっ、これパッソなの?」と驚かれること間違いナシです。

2)スズキ・ラパン

 2台目は、軽自動車の中で女性に愛されてロングセラーモデルとなっている、スズキ・ラパン。なんとユーザーの8割以上が女性というデータもすごいですよね。ウサギのマークがデザインのあちこちに隠れていたり、エンジンをかけると目の前のメーターでウサギのアニメーションが流れたり、こりゃ女心はキュンキュンしっぱなしだわ、というのもわかります。

 これこそ、カワイイもの好き男子にとっては、「乗りたい、けど乗れない」と地団駄を踏んでいるクルマではないでしょうか。でも大丈夫です。そんなラパンにも、じつは「Lapin MODE」という大人シックな仕様が存在します。まず、フロントグリルが専用のメッキになり、中央に輝くラパンエンブレムもブルーに。そして足元はホワイトのホイールではなく、シルバー&ホワイトのツートーンフルホイールキャップになり、グッと引き締まります。

 ドアハンドルがメッキになり、男性がスーツの袖口からチラリとカフスをのぞかせるような、素敵な男性らしさが醸し出せるのです。そしてインテリアは、通常のラパンはカワイイ雑貨的な感じですが、こちらはシックでモダン。専用のヘリンボーンが木目でデザインされたインパネや、ネイビーとブラックのパネルが基調となって、とても落ち着いた印象。

 シートもネイビーとアイボリーのツートーンとなる、専用ファブリックでトータルコーディネート。これは本当にオシャレです。ラパンはもともと、「どうせ女性向けだろ」とたかをくくって乗った男性がみんな「なんだこれ、すごいよく走るじゃん」と見直すほど、走りの良さに定評のあるモデルです。前後スタビライザーだってしっかり入っていて、高速コーナーを気持ちよく駆け抜けていってくれるほど。ぜひ多くの男性に乗ってみてほしいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

新着情報