「気に入った!」「でも可愛すぎる!」 悩める男子が「女子感」強めのクルマ5台に「男らしく」のる方法 (2/2ページ)

カラーやアクセサリーなどでイメージをガラッと変えられることも!

3)ダイハツ・ミラトコット

 3台目は、大人になったちびまる子ちゃんのCMで、やっぱり若い女性向けのイメージが強くなった、ダイハツ・ミラトコット。もちろん、運転に不慣れな女性でも安心して運転できるように、との願いから開発されたモデルなので、メーカーとしては女性にたくさん乗ってほしいということだとは思うのですが、じつはミラトコットは女性だけのものにしておくのはもったいないくらい、真面目にしっかりと作られているクルマなのです。

 無駄な装飾を極力排して、シンプルな中にも温もりのある要素をちりばめたデザイン。リラックスして運転できるようにと考え抜かれた、操作系のフィーリング。エンジンこそノンターボのみですが、高速道路もけっこう元気に走ります。

 で、じつはミラトコットの印象は、ボディカラーによってガラリと変わるところもポイント。広告などではピンクやミント系の色を見かけることが多いと思いますが、たとえばブラックマイカメタリックにすると、今どきのちょっとカッコいいコンパクトカーみたいだし、サンドベージュメタリックを選ぶと、日産のパオのように古き良き時代のパイクカーっぽい感じが出て、すごくオシャレ。

 また、「デザインフィルムトップ」というメーカーオプションがあり、アイボリーのデニムのような布っぽい素材感と触感となるフィルムが、フロントグリルとルーフにあしらわれて、輸入車みたいにとっても個性的になるんです。

 さらにアクセサリーでは、3つの「アナザースタイル」が用意されていて、男性にオススメなのはその中の「COOL STYLE」(9万1388円)。フロントグリルやドアミラー、ホイールなどがブラックで統一されて、インテリアも革巻きシフトや革巻きステアリングなど、ブラックでコーディネート。かなり都会的なイメージのミラトコットが出来上がります。これならあえて、グリーンなどの明るいボディカラーを合わせるのもいいですね。

4)ダイハツ・ムーブキャンバス

 4台目は、両側スライドドアという便利さと、レトロかわいいデザイン&カラーで大人気となっている、ダイハツ・ムーヴキャンバス。高畑充希さんのTVCMでも、若い女性が乗るイメージが伝わってきたと思いますが、このパッケージは男性にも絶対に便利で乗りやすいはずなんです。釣りやアウトドアなどの趣味を持つ男性なら、荷物が積みやすくて大容量だし、小さな子供のいるパパなら、子供とのドライブにもぴったりの1台。

 でもやっぱり、ピンクや水色などのボディカラーはちょっと恥ずかしくて乗れないかな〜という男性も多いですよね。そんなときには、ムーヴキャンバスに通常から設定されている、「Style with Accent」に注目を。これには、さりげなくクールにキメるモノトーンコーデとして、「Black Accent VS SAIII」という仕様が用意されているのです。

 ボディカラーはグレーマイカメタリックとパールホワイトⅢで、フロントグリルやドアミラー、ホイール、ボディに入るピンストライプをブラックで統一。これだけでも、愛嬌たっぷりだったムーヴキャンバスの顔が、キリリと引き締まってメンズライクになるんです。

 インテリアもインパネやシートなどがブラックになって、インパネの一部だけアイボリーが入るのですごくオシャレです。また、インテリアはブラックがいいけど、ボディカラーはもうちょっと遊びたい、という人には「G”ブラックインテリアVS SAIII」がオススメ。スムースグレーマイカメタリックとファイアークォーツレッドメタリックのツートーンなど、かなりシックで都会的な色合いのカラーが揃っています。

5)フィアット500

 さて5台目は輸入車から。誰もが一目見て「かわい〜」と言ってしまうイタリア生まれのコンパクトカー、フィアット500。イタリアでは男女問わず、多くのドライバーに愛されているクルマだし、日本でもルパン三世の愛車として映画に登場していますから、女性向けというイメージはないかもしれませんが、でもやっぱり「ちょっと僕にはかわいすぎて」と躊躇する男性も多いかもしれませんね。

 でも安心してください。そんなときは純正アクセサリーでガラリとイメージを変えることができるのです。ホワイトボディなら赤や黒、レッドのボディにはホワイトと、モータースポーツシーンを思わせるチェッカーフラッグをあしらった「SPORT PACKS」なら、一気にスポーティな雰囲気に。なんとキーにも同じデザインがコーディネートできる、キーカバーが付いているのがステキです。

 もっとイメチェンしたいという人には、チェッカーフラッグやストライプがデザインされた、ルーフステッカーも選べます。また、シンプルなスタイルが好みなら、マットチタンやマットシルバー、マイクロカーボンブラックと、色と質感が異なるシンプルなルーフステッカーも。こうした外観のアクセサリーだけでも、かなり男らしさがアップすると思います。

 さらにもう1つ、この小さな500を道具として使いこなしている感を出すのが、男らしく乗るコツ。アクセサリーには、スキーやスノーボードを積むことができる「ハッチゲートキャリアベース」とアタッチメントがちゃんと用意されているのです。リヤにスキーを積んでいる500を見かけたら、こちらまでウキウキしちゃいそうですね。

 というわけで、一見すると女性向けと思われるクルマたちを、その愛らしさは残しつつも、男性らしく乗る方法をご紹介しました。どのクルマも、運転しやすさや安心感、元気いっぱいに走れる楽しさはもともと備わっていますから、あとは自分色に染めるだけです。ぜひ、いろんな工夫でカッコよく乗りこなしてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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