基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■オープンカーに快適に乗れる時期は1年を通して少ない

■暑かったり音がうるさかったり、やたらと注目されたりとメリットは少ない

■非日常を味わうのにオープンカーは絶好のクルマとなっている

なんだかんだでやっぱりオープンカーは最高!

 2024年は過去10年間でソメイヨシノの開花がもっとも遅かったそうです。それでもようやく日本各地で開花宣言が相次ぎ、あっという間に葉桜になってしまった地域も。

 ようやく春めいてきて、地域によっては夏日を記録する日も出てきました。ふと街行くクルマに目をやると、オープンカーは屋根を開けている率が増えたように感じます。たしかに開放的で気持ちよさそうだけど、オープンカーって実際にどうなのか?

「オープンカーに乗ってみたいクルマ好きが心得ておきたいこと7選」と題して、オープンカーに乗るとわかる理想と現実についてまとめてみました。

夏がいちばんしんどい(日焼けもする)

 夏になると海沿いを屋根を開けて走るオープンカーをしばしば見掛けます。サンルーフ仕様のクルマでは決して味わえない、これこそ「開放感の極み」です。

 しかし、四季のなかで夏場は屋根を開けて走るのがもっともきつい時期でもあります。真上から直射日光が照りつけ、日焼け止めを塗っても効果は半減。エアコンの設定温度をいちばん低く(18度やLoなど)に設定しても、外気そのものが高温だから効果なし。それこそ渋滞につかまったら地獄でしかありません。もはや我慢大会のレベルです。

絶好のオープンカー日和は1年でごくわずか

 暑くもなく、寒くもない。屋根を開けて走るのが気持ちいい! 思い切ってオープンカーを手に入れてよかった……。まさに「絶好のオープンカー日和」。この喜びをかみしめられるのは、(地域にもよりますが)1年のうちでごくわずか。個人的には春先と秋が深まったころではないかと感じています。

 しかし! 春先であればスギやヒノキ、秋であればイネ科などの花粉が飛散する時期でもあります。アレルギーの方がうっかり薬の飲み忘れてオープンカーにしてしまったら、それこそ悲惨でしかありません。

都市部でのオープンは意外としんどい

 都市部で屋根を開け、颯爽とオープンカーを走らせる人(とくに外国人の方)を見掛けます。多くの人が行き交う都市部で屋根を開けてクルマを走らせる行為は嫌が応にも目を引きます。これが高級車やスーパースポーツモデルであればなおさら。

 しかし、都市部で屋根を開けて走るのは思いのほかストレスが掛かります。前方にトラックがいればまともに排気ガスをあびることになりますし、渋滞に巻き込まれたら周囲のドライバーや道行く人の視線を痛いほど集めます。これが快感というわけでなければ、屋根は閉じておいたほうが正解です。ついうっかり屋根を開けているにもかかわらず、つい気の緩みで鼻をほじほじしてしまったら……。油断大敵です。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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