ビル足! モモステ! F1タービン! 「ピクッと反応」したらクルマ好き確定の超一流パーツブランド6選 (1/2ページ)

モータースポーツでの実績から信頼が厚いメーカーも多い

 約3万点もあるクルマの部品の中で、パーツメーカーのブランド名が前面に出てくると、商品価値がグッと上がるものがいくつかある。それらの多くはモータースポーツなどで実績があり、誰もが一流と認め、その部品といえば真っ先に思い浮かぶ、いわば代名詞のような存在だ。

 そんな知名度抜群のパーツブランドをピックアップしてみよう。

1)ビルシュタイン

 まずはサスペンションのビルシュタイン。マツダのスポーツカーや三菱のランエボ、スバルの各モデルなどに純正採用された高性能ダンパー。

 1954年創業のドイツの自動車用ダンパーのモータースポーツでは、F1をはじめ多くのカテゴリーで、数え切れない勝利を挙げている。

 量産車でも、ポルシェ、BMW、フェラーリなどのスポーツカーから、ベンツのコンフォートカーまで、純正採用されているのは有名。

 公差が小さく、セッティングが決まりやすいのと、それをきちんと量産できるのがビルシュタインの強みだ。

2)MOMO

 ナルディと並んで、ステアリングの二大メーカーであるMOMO。1964年創業のイタリアのメーカーで、革製品の本場だけあって、クオリティの高さはピカイチ。ステアリング以外にもシフトノブやシート、レーシングギアやホイールなども作っている。

 エアバッグ付きのステアリングも作っているが、ここ10年ほど国産車の純正採用は減ってきている……。

3)ブレンボ

 ブレーキといえばやっぱりブレンボ。1961年創業のイタリアのディスクブレーキ専門メーカーで、F1でも2020年は20チーム中6チームがブレンボのブレーキシステムを採用(メルセデスとレーリングポイントはキャリパー、フェラーリはディスクのみ)。

 市販車でもポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、ベンツなどに純正採用され、ストッピングパワーを支えている。

 90年代まで、国産スポーツはブレーキが弱いといわれ続けてきたが、日産がR32スカイラインGT-RのVスペックにブレンボ製のブレーキを投入して、その問題を克服。

 ランエボやスバル・インプレッサ、ホンダのタイプRもこれに倣い、ハイパフォーマンスカーのブレーキ=ブレンボというイメージが定着した。

 こうして国産スポーツカーに純正採用されたブレンボのブレーキは、住友電気工業(現・アドヴィックス)によってライセンス生産されたものも多く、「スミンボ」などと嫌みな言い方をされたこともあるが、これらもイタリアのブレンボ本社が認めた正規品なのは言うまでもない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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