手間が掛かる! 持続性もイマイチ! それでも「固形ワックス」が生き残れるワケ

ワックスはしっとりとしたツヤを出すことができる!

 洗車の仕上げには、サッとスプレーし、撥水性に優れ、防汚性が高く、持続力もあるボディコーティングを愛用している人が増えてきている。

 それに対し、昔ながらの固形ワックスは、塗り込んで乾燥させたあと拭き取りが必要で、持続性が弱く、小まめに施行しないと効果がなくなる固形ワックスは、時代遅れの感がある……。

 もしかすると、そのうち市場から姿を消すのでは? と思っている人もいるかもしれないが、固形ワックスには固形ワックスならではの魅力があり、こだわって使用し続けている人も少なくない。

 では、そんな固形ワックスの魅力とはなんなのか。

 固形カーワックスの最大の魅力は、なんといってもツヤ出し性能の良さにある。固形ワックスの主成分はカルナバ蝋で、その効果によって、しっとりとした深みのある強いツヤを出すことができるのが最大の特徴。このツヤの深さは、コーティング剤ではマネできないので、ツヤにこだわるユーザーは、今でも固形ワックス一択!

 ツヤ出し以外にも、クルマの塗装面をホコリや紫外線、酸性雨などから守る、塗装面の保護効果も固形ワックスの効果のひとつ。小まめに固形ワックスを塗ることで、塗装面の経年劣化にブレーキをかけられるのも大事な要素。

 もうひとつ、ボディ表面に入った細かいキズをワックスが埋めることで、キズを目立たなくさせる役割もある。コスト自体もコーティング剤より安価で、なによりビフォー/アフターの変化が大きい固形ワックスの満足度は、特別なもの。

 手間暇かけて自分で愛車をピカピカにしたいという人にとって、固形ワックスはこれからも欠くことのできない相棒であり続けるはずだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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