あまりの人気っぷりに納期は2年! 光岡バディが走りまで「アメリカン」で感動必至 (2/2ページ)

乗り心地もアメ車を思わせるような雰囲気抜群な1台!

 試乗したのは、ボディカラーがグローブワンホワイトパールとなる、2リッターガソリンエンジンを搭載するFFの20STというグレード。シボレー ブレイザーを思わせるフロントフェイスは存在感も抜群で、とにかく街なかでは目を引く存在となっている。いまはすっかり見なくなったアイアンバンパーを装着したり、リヤコンビランプにキャデラックのものを採用するなど、その細かい所まで行き届いている”演出”をみると、見てくれだけの単なるパイクカー的ノリのモデルとは一線を画していることが伝わってくる。

 運転席に乗り込むとインパネまわりはRAV4そのものなのだが、シートは古き良き時代のアメリカ車のような、やや”プカプカ”したソフトな感じになっていることに気分が盛り上がってきた。

エンジンを始動させ、さっそく試乗を始める。走り始めると、試乗車にはオプション設定されている、BFグッドリッチ製となるオールテレーンタイヤ(サイズは225/65R16)を履いていることもあり、タイヤがひろうロードノイズもじつに心地良いものとなっていた。

ベースとなるRAV4に比べ60kgほど重くなっているのだが、その重量増となった分が走りに良い意味で”重み”のようなものを与え、V8エンジンを搭載するアメリカンSUVを運転しているような気分になった。細かい計算されたような数々のアメリカンSUVらしい演出が散りばめられたバディのクルマ作りをみると、かなり当時のアメリカンSUVに精通している人が開発に携わっているのではないかと勘ぐってしまった。

 当時のアメリカンSUVのように、あまり速度を出すこともなく、少々ダラダラとノンビリ走りたい。そういう気分にさせるところをみると、納期2年でもオーダーが入り続ける人気になっているのも当然だなと感じた。

 いまでも、アメリカンブランドでは、自社のピックアップトラックのシャシーベースでのSUVをラインアップしているが、軽量素材を採用したシャシーなど、最近はアメリカ車らしからぬ(筆者のあくまで私見)”ハイテク”ぶりが目立っている。時代を反映しているといえばそれまでだが、広大な国土を持つアメリカならではの適度に”ユルユル”な作りであった、当時のアメリカンSUVは良かったなあと振り返りながらバディの試乗を終えた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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