レクサス初のPHVも選べる! 新型NXとはどんなクルマか徹底解説 (2/2ページ)

安全性と快適性ももちろんバージョンアップ!

 もちろん、レクサスセーフティシステム+を採用し、先進運転支援機能も進化。OTA(無線通信)によって先進安全装備のソフトウェアアップデートの可能になるというから便利かつ先進的でうれしいではないか。また、安全、安心のための新機能も盛りだくさん。たとえばドアオープナー(ラッチ)の開閉機構を電気制御にしてスムースで滑らかな操作フィーリングをe-ラッチシステムで実現したほか、ゴルフ8でも採用された、降車時にドアを開ける際、後方からの自転車、接近車両をブラインドスポットモニターのセンサーを活用して検知、注意を促す。

 それでもドアを開けようとした場合は、e-ラッチシステムと連携してドアの解放をキャンセル!! してくれる機能を世界初採用している。そのほか、デジタルキー、高度運転支援技術アドバンストパークなども用意している。大型モニターをインパネ中央に据えたデジタルコクピットと合わせ、新型NXの先進性をアピールしてくれるはずである。

 レクサス自慢の車内の静粛性についても、車両各部の吸音材、遮音材の最適配置に加え、ボディの気密性を飛躍的に向上させたことで、先代の音圧レベル比約15%減を実現しているというから、レクサスらしいラグジュアリーで静かで気持ちいい走りを楽しませてくれることだろう。

 レクサスNXはデザインコンシャスなコンパクトSUVとも言えるのだが、新型は全高こそ1645mmと変わらないものの、先代に対して後席のヒップポイントを下げ、ヘッドクリアランスを拡大。先代の後席は前席に対してかなり高めにセットされ、見晴らし&シアター感覚は強かったものの、乗員の体形によってはヘッドクリアランス不足が指摘されていた。が、新型は前後席の快適性、後席の居住性についても進化しているはずである。

 プレミアムな国産コンパクトSUV狙いのユーザーは、レクサス次世代モデル第一弾となるNXに、大いに期待していいと思える。ただし、RAV4 PHVがそうであったように、PHEV納期については覚悟!? が必要かも知れない。レクサス初のPHEVを次期愛車の候補とするなら、早く動いたほうがよさそうだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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