タイヤの空気圧は「ピッタリ」じゃなきゃダメ? 「高い」「低い」起こることと「あえて」変えたほうがいい場合 (1/2ページ)

「タイヤが空気圧に依存する割合は90%」といわれている

「タイヤを使うときにドライバーにとってもっとも大切なことをひとつあげるとすれば、それはタイヤを適正な空気圧に保つことである」。タイヤの専門書を開くと、冒頭にまずこの一文が書かれている。

 空気入りタイヤは、タイヤは空気の力で荷重を支えているものなので、「タイヤが空気圧に依存する割合は90%」といわれているほど、空気圧は重要だ。

 その適正な空気圧はクルマによって変わってくるので、自動車メーカーが指定する「車両指定空気圧」(運転席のドア付近にシールで表示されている)に合わせるのが基本。

 空気圧が適正値より低い場合は、

・発熱による損傷(ヒートセパレーション)やコード切れによるバーストが起こりやすくなる
・ホイールからタイヤビート部が外れやすくなる
・ハイドロプレーニングが起こりやすくなる
・燃費が悪化する
・両ショルダー部の偏摩耗(片減り)を発生しやすくタイヤが長持ちしない

 といったトラブルの元になる。

 空気圧が過多の場合は、

・乗り心地が悪化する(固く、はねるようになる)
・センター部の偏摩耗
・傷を受けやすくなり、カットや、ショックによるコード切れ(バースト)のリスクが増える

 といった影響が考えられる。

 ただし、空気圧は低いよりも高いほうがはるかにデメリットは少ないので、メーカー指定の「車両指定空気圧」が下限だと思っておけば間違いない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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