どこに向かうと「上り」で「下り」なのか? 日本を縦横無尽に走る高速や国道の「起点」とは (2/2ページ)

西名阪自動車道は大阪の吹田JCTが起点

 高速道路も基本は同じ。

 NEXCO東日本のHPには、「高速道路の始まりの地点を「起点」、終わりの地点を「終点」とし、「上り」は起点に向かっていくこと、「下り」はその逆の終点に向かっていくことで、この起点と終点は、高速道路の路線名を指定する際に重要な経過地とともに、法律で決められている」とある。

 高速道路の起点も、大半が東京になっているので、高速道路も大まかに言えば東京に向かう方向が上り線と思えばいい。

 例外もあって、関西の西名阪自動車道は、大阪の吹田JCTが起点で、奈良の天理ICが終点なので、大阪方面行きが「上り」。しかしその天理ICに接続する名阪国道は、三重の亀山ICが起点で天理ICが終点なので、亀山IC行きが「上り」になる。

 その他、中部横断道は静岡市が起点で、九州自動車道は、北九州が起点。

 また高速道路に100mごとに設置されている、いわゆる「キロポスト」も、各高速道路の起点からの「距離」を示していて、走れば走るほど、このキロポストの数字が小さくなっていけば、そこは上り線で、反対にキロポストの数字が大きくなっていくと下り線を走っていることを意味する。

 ただし、東名高速とつながっている名神高速のキロポストは、名神高速の起点の小牧市ではなく、東京からの距離が表示されていたりするので少々ややこしい……。

 というわけで、一般国道も高速道路も、ざっくりと東京方面行き=「上り」という認識で間違いないが、「あれ?」と気になる道があったら、その道の起点を調べてみるのも面白い。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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