【試乗】ライバル車に「ショック」を与えること確実! ハッチバックを超えるゴルフ・ヴァリアントの乗り味が凄い (1/2ページ)

この記事をまとめると

ゴルフが8代目となり、ワゴンボディの「ヴァリアント」も新型へと進化した

■Bピラー上を頂点になだらかにスラントする流行のシューティングブレイク的フォルム

■ホイールベース延長によりハンドリングや乗り心地はヴァリアントのほうがHBよりもいい

ゴルフ ヴァリアントも新型でデジタル&電動化

 ゴルフが8代目に進化したのと歩調を合わせ、ワゴンボディで人気の高い「ヴァリアント」も新型へと進化した。

 ヴァリアントが初めて設定されたのはゴルフが3代目となったときだ。日本国内では「ヴァリアント」名ではなく、ゴルフ・ワゴンとして販売されていたが、第5世代となるゴルフVから「ゴルフ ヴァリアント」として本国と同じ名称となり、現在に至る。

 新型となったヴァリアントは、基本的にゴルフ8のハッチバック(以下ゴルフHB)と同じパワートレインを採用し、カスタマイズ可能なデジタルコクピットを備える「デジタライゼーション」、主要パワートレインを48Vのマイルドハイブリッド(MHV)化する「エレクトリフィケーション」、先進のドライビングアシスト機能を備える「ドライバーアシスタンス」の3つを基軸としたインテリジェントな進化を果たしているという。

 今回試乗したモデルは1リッター(999cc)の排気量を持つ3気筒のガソリンターボエンジンにBSG(ベルトスタータージェネレーター)を備えた48V(ボルト)のマイルドハイブリッド仕様で、7速の乾式ツインクラッチトランスミッションDSGを装備した「eTSIアクティブ」というグレードだ。

 ボディ外観はゴルフHBと同じフロントマスクで、LEDのヘッドライトが備わってシャープな印象。サイドビューを見ると、従来ルーフラインが水平基調でワゴン的スタイルだったのが、Bピラー上を頂点に後方へなだらかにスラントするラインとなり、流行のシューティングブレイク的なフォルムになっているとも言える。

 ゴルフHB同様に車幅は1790mmで従来モデルより10mm縮められているが、全長は65mm伸びて4640mmとなっている。そのほとんどはフロントオーバーハングの拡張に当てられ、空力特性の向上を主目的としているという。一方、ホイールベースは先代ヴァリアントよりも35mm(ゴルフHB比+50mm)伸びていて、後席足もとスペースが大幅に改善されている。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
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海外巡り
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クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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