新車価格の2倍3倍当たり前! 「異常高騰」な中古国産スポーツ4選 (2/2ページ)

ついに1000万円を超える個体が出たRX-7

3)ホンダ インテグラ タイプR(DC2)

 先日、アキュラブランドで復活することがアナウンスされたインテグラ。そのトップに位置するのが1995年10月に追加された「タイプR」だ。NSXに次いで設定されたタイプRは、スポーティクーペであったインテグラを本格的なレーシングカーへと変貌させており、世界最速のFF車といわれるほどの仕上がりとなっていた。

 98年には98スペックと呼ばれる改良型が登場するが、これはブレーキの大型化に伴うホイールの大径化に始まり、ハブが5穴へ置き換えられ、ボディ剛性の向上やギヤレシオの変更、ステンレス製の4-1等長エキゾーストマニホールドの採用など多岐に渡る改良がなされ、ホンダのタイプRに対する情熱をまざまざと見せつける結果となった。

 そんなDC2型インテグラタイプR、新車時はもっとも高額な仕様でも260万円弱となっていたが、現在の中古車市場では低走行、修復歴なしのノーマル状態の個体では500万円台と2倍の価格となっている。安いものでも昔のように100万円を切るものは皆無で、もはやモータースポーツベースにはできない価格となっている。

4)マツダ RX-7(FD)

 未だにマツダのイメージリーダーのひとつであるロータリーエンジン。中でもロータリーターボエンジンを搭載したモデルは2003年に生産を終了したRX-7が最後となる。

 そのロータリーエンジン特有のフィーリングやターボのパワー感はもちろんだが、北米市場では早々に販売を終了したことで(日本でいう前期型のみ)、後期型に関してはとくに熱い視線を集めていると言えるだろう。

 もともとラグジュアリーなキャラクターも持ち合わせていたRX-7は、新車価格も比較的高価であったのだが、現在は安いものでも300万円台からという価格となっており、最後の限定車であるスピリットRに至っては、ついに1000万円超のものも登場した。

 スピリットRは399.8万円という新車価格であったことを考えるとこちらも倍以上となっているが、現在の他のスポーツカーの高騰を見ているとさらに上がる可能性も高そうである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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