マンガ・ドラマ・映画で一躍スターにのし上がったクルマ3台! 気になるいまの中古相場を探ってみた (2/2ページ)

知名度抜群の名車だが中古車は激レア! でもお買い得?

2)TAXiシリーズ:プジョー406&プジョー407

 スピード狂のタクシー運転手とちょっと間抜けな新米警官がタッグを組んで事件を解決するカーアクションコメディ作品のTAXiシリーズ。フランスが舞台ということで、メイン車種にはフランスのプジョーの車両が選ばれている。

 ただし、題名のとおりタクシーがメインとなるため、白羽の矢が立ったのは当時のフランスでも実際にタクシーで使われることが多かったセダンのプジョー406だった(4作目からは後継車種のプジョー407になる)。

 この車両、普段は普通のタクシー仕様なのだが、カーチェイス時はボタンひとつでレーシングカー(406はBTCC、407はWTCC仕様)風に変身するというもので、そのギャップも魅力のひとつ。

 そんなプジョー406&407だが、日本仕様には劇中車のベースともなったV6エンジンにMTの組み合わせは正規輸入されていなかったこともあり、高値とはなっていない。

 406には「スポーツ」という2.2リッター直4エンジンに5速MTを組み合わせたグレードが途中で追加されており、これが唯一高値となっているだけで、それ以外は50万円以下といった状態が現状だ。

3)ビューティフルライフ:オペル ヴィータ

 2000年にTBS系列で放送されたドラマ「ビューティフルライフ」は、木村拓哉と常盤貴子が主演のラブストーリーで、常盤貴子の愛車として登場したのが、真っ赤なオペル ヴィータだった。

 すでに当時はモデル末期であったが、ドラマ効果と輸入車にもかかわらず150万円台からという安価な価格設定もあって人気が再燃。軽自動車や国産コンパクトカーからの乗り換えも多かったという逸話があるほどだ。

 ちなみに本国では「コルサ」の車名で販売されているが、ご存知の通り日本では「トヨタ コルサ」が存在していたため、ヴィータという名前になったというエピソードは知られるところだろう。

 そんな一世を風靡したヴィータではあるが、なんと執筆時点での中古車情報サイトへの掲載台数はゼロ。輸入車とはいえ、やはり実用車というのは消費されてしまう運命にあるのだろうか。それとも2006年にオペルが日本から撤退してしまったのが原因なのだろうか。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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