たとえ青信号でも過失は一般車両が大きい! あり得ないが実際に起こる緊急車両との事故の顛末 (2/2ページ)

状況次第ではより一般車両の過失が大きくなる

 もちろん8:2という過失割合はひとつの基準であって、裁判になった場合は、個別の事情を考慮して過失割合が算定されることになっている(緊急自動車が先に交差点に入っていた場合や、徐行して進んでいた場合は、さらに一般車両側の過失が重くなる)。

 最近、緊急自動車に道を譲らないクルマが増えていることが問題視されているが、遮音性の高いクルマで、音楽などをガンガンかけていると緊急自動車の接近に気がつかないこともあるだろう。

 ただ、道路の上は公共の場なので、自分さえ快適であればいいというものではないはず。緊急自動車は一刻を争う時に出動する車両なので、緊急自動車の接近に気がつかないような環境で走るのは慎むべきだし、そこまで周囲と隔たりがあるのは、自分自身もいろいろ危険だ。改めて緊急自動車の重要性を理解して、その接近に気づいたときは、積極的に道を譲ることを忘れずに。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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