溝があっても使えない場合も! スタッドレスタイヤの「まだイケる」と「ダメ」なラインの見分け方 (2/2ページ)

スタッドレスタイヤは最長でも5シーズンが限度

 また溝の深さにかかわらず、ゴム製品のタイヤは鮮度が命。理想をいえば、3シーズンごとに新品のスタッドレスタイヤに交換したい。使用頻度が少なく、保管状態がよかったとしても4シーズン、最長でも5シーズンが限度だと思った方がいい。

 タイヤの製造年週は、サイドウォールに刻印されているので、毎年、スタッドレスタイヤに履き替えるときに確認し、3~4シーズン使っていたら潔く新品を投入しよう。

 最後がゴムの劣化具合。

 スタッドレスタイヤは夏タイヤよりも柔らかいゴムを使っている。このゴムの柔軟性が、雪上、氷上でのグリップ力を担保してくれるわけだが、ゴム製品はどうしても使用しているうちに固くなってくる。ゴムの固くなったスタッドレスタイヤは、性能も低下しているので使用はすすめられない。

 ゴムの固さは、専用の硬度計で調べれば一発でわかる。新品のスタッドレスタイヤの硬度は、45以下。その硬度が55~60ぐらいだと要注意で、60以上は即交換のレベル。

 硬度計があれば簡単にチェックできるので、タイヤ専門店などで測定してもらうと安心だ。

 また表面にひび割れやキズがあるタイヤもNG。

 タイヤは直射日光、紫外線、オゾン、水分、油などが苦手なので、保管状態次第で劣化の進みが変わってくる。

 もちろん空気圧の管理も最重要項目なので、月に一度は空気圧をチェックして、つねに適正な空気圧を保つことを心がけよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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