手袋・マフラー・コート! 冬の防寒アイテムが運転にもたらす危険とは (2/2ページ)

分厚いコートを着たままだと俊敏な操作がしにくくなる

 次に、男女問わずこの冬も流行中のブーツ。厚底タイプのものや、内側にファーがついているもこもこのボリューミーなブーツは、運転に支障が出やすいのでご注意を。足裏の感覚が鈍り、ペダル操作がしにくくなったり、ブレーキだと思ってアクセルペダルを踏んでしまうこともあります。実際に、ブレーキとアクセルを踏み間違えて事故を起こしてしまった事例もあるので、車内に運転に適した靴を置いておき、履き替えてから運転するようにしてほしいと思います。

 最後は冬には欠かせないコートです。ダウンコートやファーコートなど、やはりボリュームのあるコートが好まれますが、着たまま運転すると腕や肩などの動きが鈍くなりやすいので、注意が必要。何事もなく普通に運転できている時はいいかもしれませんが、万が一、急ハンドルで障害物を避けなければならない時などに、分厚いコートを着たままでは俊敏な操作がしにくくなってしまいます。また、コートの厚みの分だけ、シートと身体の間に隙間があるのと同じことになってしまうので、大きな衝撃を受けた際に体をしっかり支える効果が薄れてしまいます。大ぶりなフードがついているコートも、ヘッドレストが頭を守る効果が薄れてしまいがちなので、コートはあらかじめ脱いでから運転することをお勧めします。

 ということで、冬のお出かけに必須の防寒着や防寒アイテムですが、運転をする際には安全を第一に考え、脱いだり取り外したりといった準備をしてほしいと思います。腰やおへそ周辺、首の後ろあたりにカイロを貼るなど、運転に適した服装でも暖かく過ごせる工夫をするのもお勧めです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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