先代の面影ナシ! わくわくゲートも廃止! 原点回帰を目指した新型ステップワゴンの全容を初公開 (1/2ページ)

この記事をまとめると

◼︎ステップワゴンが6代目へとフルモデルチェンジを敢行

◼︎初代のステップワゴンをオマージュしたデザインとなっている

◼︎一部グレードには2列目シートにオットマンを追加するなど各所が大幅に進化している

初代をオマージュ!ついにステップワゴンが生まれ変わった

 2022年春に発表・発売を予定している6代目ホンダ・ステップワゴン。その内外装がついに世界初公開された!

 新型にはエアロ仕様の「スパーダ」に加え、ナチュラル志向の「エアー」が新タイプとして設定されるが、エクステリアは両車とも、初代および2代目のモチーフを随所に取り入れながら、シンプルかつ上質でモダン、そしてジャパニーズポップカルチャーのエッセンスを感じさせる、ホンダらしいものに一新。そのなかで「エアー」は安心感と自由さ、「スパーダ」は力強さと伸びやかさを色濃く体現したデザインが与えられている。

 具体的には、下方ほどワイドな断面形状が与えられるとともに、ベルトラインが高められ、Dピラーの厚みが増したことで、下半身に厚みがあり安定感のあるスタンスに。一方でAピラーの根元が先代よりも後方へ下げられるとともに、Aピラー全体の傾斜が抑えられたことで、室内の広さを外観からも想像させるスクエアなフォルムとなった。なお、現行モデルで物議を醸した、縦方向にも横方向にも開くテールゲート「わくわくゲート」は廃止され、一般的な縦開きタイプのみとなる一方、パワーテールゲートが設定される模様。

「エアー」と「スパーダ」の作り分けはフロントマスクがとくに顕著だが、「エアー」はランプ類と上下グリルがほぼ同じ高さ・厚みに揃えられ、かつ丸みを帯びた水平基調のクリーンなイメージ。

「スパーダ」はアッパーグリルの厚みが増すとともに各部のエッジが立てられることで、押し出し感の強い顔つきとなっている。

「スパーダ」はさらに、前後左右のロアスカートとテールゲートスポイラーを備えるエアロスタイルとなっており、これらの結果、「スパーダ」は「エアー」に対しオーバーハングがフロント20mm、リヤ15mm拡大されている。

 インテリアもエクステリアと、同様にシンプルかつ上質でモダンな装いに進化している。とりわけインパネまわりは、ハニカム形状のエアコングリルがシビックに続いて採用されるとともに、天面の分割線がほぼなくなり、視覚的ノイズが劇的に低減された。なお、中央のインパネシフトは、ガソリン車がストレートゲート式のレバー、ハイブリッド車がスイッチ式となるようだ。

 なお、前述したAピラーの設計変更は視界の改善に大きな効果を発揮しており、水平視野角は先代の約57.7°から約60.5°へと拡大。また、ボンネットの左右および前端の位置が運転席から確認しやすくなり、車両感覚の把握が容易になったのも、とくに運転が苦手な人には朗報だろう。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
趣味
ゲーム
好きな有名人
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