軽量化のためボディ外板に「樹脂」を使うクルマも多数! それでも「ボンネット」が金属製なワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■重いものを動かすには大きな力が必要なため、クルマの軽量化は燃費・電費に大きく関わる

■軽量化に役立つ樹脂素材だが、これまでに車両のボンネットに採用されたことはない

■樹脂素材は耐熱性・耐候性・耐久性に問題があり量産車への採用は見送られてきた

クルマの軽量化は動力性能だけでなく燃費・電費にも超有効!

 環境性能のひとつとして、車両の軽量化は不可欠だ。エンジン車であろうと電気自動車(EV)であろうと、軽ければ軽いほど燃料消費も電力消費も改善される。

 なぜ軽いことが重要かといえば、車両重量が1トン以下の軽自動車でさえ、停止状態からの発進では燃費が一桁代に落ちる。重いものを動かすには大きな力が必要で、そこで燃料も電力も大きく消費してしまう。一方、一度勢いに乗ってしまえば慣性力が働くので、重いクルマでも燃費はそれほど悪化しない。ただし、速度が落ちてくればそこで動力を必要とするから、結局、全体として燃費や電費は、車両重量が重いほど悪化傾向となる。したがって、軽いことは重要なのだ。

 軽量化策として、車体を構成する鉄板を薄くし、それでも強靭さを保つため、高張力鋼板や超高張力鋼板が使われる。その使用量は年々増えている。

 それとは別に材料置換といって、鉄板ではなく素材として軽い材料で軽量化を行う方法もある。たとえばアルミニウムやマグネシウムといった金属への置き換えや、樹脂の活用だ。樹脂は、石油化学製品であり、これにガラス繊維や炭素繊維を織り交ぜて強化して使う。アルミニウムやマグネシウムのような軽い金属よりガラス繊維を使う樹脂は安価に利用できるので、車体外板の一部に使われる場合がある。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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