ユーザーの「目利き」が試される! 「自動ブレーキ」「ACC」などの最新装備は車種によって大きな差 (1/2ページ)

ユーザーの「目利き」が試される! 「自動ブレーキ」「ACC」などの最新装備は車種によって大きな差

この記事をまとめると

■2021年11月から義務化された衝突軽減ブレーキなどは車種やメーカー毎に違いがある

■義務化はされたが、操作方法等が統一されていないことが問題視されている

■購入前に「使い方」や「作動条件」などを確認することが大切だ

同じようで全然違う! 先進装備の内容と精度の問題

 すでに2021年11月からクルマに新たな保安基準が適用され、たとえば衝突軽減ブレーキ=自動ブレーキの新車装着義務化が始まっている。その内容は、走行車両はもちろん、停止車両、歩行者、自転車などが含まれる。もはや自動ブレーキは、シートベルトやヘッドレスト同様に、クルマの安全装備として当たり前になっているのである。

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 ところで、国産自動車メーカーの先進運転支援機能は、トヨタ・セーフティセンス、日産360度セーフティアシスト(プロパイロット)、ホンダ・センシング、ダイハツ・スマートアシスト(スマアシ)、三菱e-ASSIST(Miパイロット)、スズキ・セーフティサポートなど、さまざまな呼び方がある。しかしながら、その内容、というか、機能もまたさまざまだ。

●衝突軽減ブレーキ

 たとえば、現在の新型車に付いていて当たり前の衝突軽減ブレーキ=自動ブレーキは、どんな速度でも作動してくれるわけではない。メーカー、車種によって、車格を問わず、対車両で4~80km/h、10~80km/h、1~160km/h、10~180km/hなどさまざま。10~80km/hでしか作動しない衝突軽減ブレーキ=自動ブレーキであれば、「自分のクルマは衝突軽減ブレーキ=自動ブレーキが付いているから安心、と思っていても、80km/h以上では機能の恩恵を受けられないことになる。

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 対歩行者に関してもまた、5~30km/h、10~60km/h、10~80km/hといった違いがあるのだ。また、対車両、対歩行者、対自転車が、昼間だけでなく夜にも対応しているか否かも、それぞれなのである。新車購入時にはもちろん、今乗っているクルマについても、そのあたりをしっかりと確認し、過信しないことが重要なのである。衝突軽減ブレーキ=自動ブレーキが万能でないことも肝に銘じたい。

●ACC(アダプティブクルーズコントロール)

 高速走行の機会が多いユーザーにとってありがたい先進運転支援機能がACC=アダプティブクルーズコントロールだ。かつてのクルーズコントロールとは違い、前車に一定の間隔を開けて追従走行することができ、レーンの中央をキープし、さらにカーブ手前での減速機能を持つ最先端の高度なシステムを搭載しているクルマもある。高機能なACCは、渋滞時には停止保持を行い、前車が発進すればこちらも自動で発進してくれるなど、自動運転の入り口にいるような機能さえ持ち合わせている。

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 このあたりも車種によって違いがあり、ACCの作動速度が0km/h~全車速域というものから、約30~115km/hなど、これもまたさまざま。ペダル操作から解放されるACCは、高速クルージングでのドライバーの運転ストレスの低減はもちろんのこと、もっとも有難みを感じさせるのは渋滞時。そこで機能してくれないACCはもはや過去のACCと言っていい。

 とはいえ、停止保持機能を持たせるには、電子パーキングブレーキが必要なこともあり、車格、価格によっては、電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能とACCの停止保持機能をコストの面から諦めざるをえないケースもあるだろうし、ドライバー自身がシフトを行うMT車の場合は、万一のエンジンストールを防ぐために、あえて30km/h以上からしか作動させないという事情もあったりするのだ。

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 もし、高速走行、遠出、渋滞が予想される期間のドライブを頻繁に行い、ACCのうまみを100%享受したいというなら、渋滞追従機能付きの全車速域をカバーするACCを選ぶとよい。もっとも、日本の高速道路の最高速度は、現時点で一部の区間で120km/hだから、130km/hぐらいまで対応していれば問題ないとも言えるのだが……。

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 また、渋滞時に停止保持してからの再発進についても、各車で違いがあり、電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能が付いていても、スイッチまたはアクセル操作で再発進するちょっと前の機能から、何秒間以内であれば停止保持後、全車が発進すれば、自動で追従機能を開始してくれる最新のものまであり、それが理想的ではある。

 いずれにしても、高速走行、遠出、渋滞が予想される期間のドライブを頻繁に行うユーザーがこれから新車を買うのであれば、渋滞追従機能のありなしのチェックは不可欠だろう。自動車メーカー、車格、車種によって、違いがあるからである。

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