首都圏で問題になる「雪の日」のサマータイヤ走行! 危険行為なのに「警察」が取り締まらないワケ (2/2ページ)

取り締まりは現実的ではないという声も

 と、ここまでは最近記事やニュースでもよく見かけるうんちくでもある。知りたいのは、誰も捕まっていいないじゃないか! ということ。税金が足りないと言われる昨今、やろうと思えば入れ食い状態だろうに。そこで知り合いの警察官数人に聞いてみたところ多かったのが「そんな状況でチマチマとチェックして検挙するのは無理」という声。都会にとってはちょっとした災害なだけに、いちいちタイヤを見ているヒマはないのは確かだ。ちなみに「周囲で捕まえた」という話も聞いたことがないとのこと。

 警察の見解として、立ち往生によって通行止めの原因になった場合には取り締まるという発表がされたことがあったが、「雪国の取り締まり体制がどうなのかわからないけど、そんな通行止めになるような状態ではさらに取り締まる余裕はないと思う」という意見ばかりだった。

 なかでもひとつ、面白い意見があって「取り締まってしまうとその後にそのまま行っていいよとも言えないし、家に帰って取ってこいなどとも言えない。かといって路肩に放置や警察署で保管もできないから、触らぬ神に祟りなし」。納得するものの、それでいいのかとも思う。

 キャンペーン的に見せしめとして検問でもやって、ニュースにでもなればアピール度抜群だと思うが、「いつ降るかわからないから準備したり、人数を揃えることができない」と言われてガックリ。自分がスタッドレスを履いていても夏タイヤのクルマが隣でフラフラしていたり、後ろに付かれるのも非常に怖いだけに、なんとかならないだろうか。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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