メーカー自らカスタムを推奨! かつてマニアの趣味だった「クルマイジり」の敷居が下がっていた (2/2ページ)

スポーツカーに劣らないほどSUVのカスタムが激アツ!

 アウトドアに映える新車争奪戦(⁉︎)の渦中にあるスズキ・ジムニー(JB64)も、ライト~ハードなカスタマイズに適した1台だ。いや、多くのマニアユーザーにとって、カスタマイズして乗るのが当たり前の本格オフローダーと言っていい。

 その定番は大径タイヤの装着だ。前後バンパーとの干渉は注意すべき点だが、いっそ、アフターマーケットのバンパーに交換してしまう方法もある。ただし、JB64ジムニーのホイールサイズは特殊だから、アフターマーケットのホイールは極めて限定されることも知っておきたい。とはいえ、ホイール交換によって、ジムニーの足もとがプレミアムSUV並みに力強く、洗練されることは間違いないところだ。

 そして、歴代ジムニーの王道カスタマイズがリフトアップ。リフトアップだけならスプリングの交換だけで済むものの、乗り心地の悪化は避けられない。予算があって乗り心地にこだわるなら、ダンパーもいっしょに交換するのが無難だ。セットで販売されているリフトアップキットもある。ただし、ファッションでリフトアップするなら、最初はチョい上げにとどめたい。上げすぎると操縦性、直進安定性などに影響するため、リフトアップ初心者の”いきなりハイアップ”は推奨しない。

 また、最近、キムタク出演のTVCMでアメリカンSUVのアーリー・ブロンコやテラノの初期型が登場し、そのオールディなカッコ良さが注目されているが、ジムニー専門のカスタマイズブランドには、Bu×Buのようなジムニーをヘリテージスタイルにドレスアップしてくれるところもある。

 さらに、世界最高峰のSUVの1台、メルセデスベンツAMG G63をモチーフにしたボディキットを用意するカスタマイズメーカー、リバティウォークにも注目だ。完成すると、ほぼスケールダウン版のG63に変身するのだからたまらない!!

 このほかにも、スバルのSTIがBRZなどに用意するカスタマイズパーツがあり、フレキシブルドロースティフナー、エンジンルームに装着するフレキシブルVバー、ドライカーボン製スポイラー、スプリングなど、走りに効く純正カスタマイズパーツを揃えている。

 ワイルドさへのカスタマイズも楽しい。デリカD:5は、ディーラーオプションとして怖すぎるほどに変身するカスタムギヤが用意されているし、輸入車のシープ・ラングラーもリフトアップが定番だ。

 イジって楽しめる、いや、イジらないと楽しみ尽くせないクルマは、ないようでまだまだあるのである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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