最近のクルマの「グローブボックス」は小さくて取説や車検証すら入らないものも! 何を入れるのが正解か? (2/2ページ)

非常事態時に役立つグッズもあると安心

 2つ目は、サングラス。これもグローブボックスに入れておくといいものでしょう。昨今は紫外線から目を守るためにもサングラスは必需品となってきており、安全運転においても着用を推奨する声が大きくなってきています。車種によってはサングラスホルダーが付いているモデルもありますが、メガネの上からかけられるオーバーサングラスや女性用のファッショナブルなサングラスなどは、大きいのでホルダーに入らないことも多いですよね。ただ、必ず耐熱性能を確認してからにしましょう。真夏の車内は70度くらいの高温になることもあるので、それに耐えられるサングラスがおすすめです。

 3つ目は、ガソリンスタンドなどのポイントカード、割引クーポン。ガソリン価格が高騰している今、少しでもお得に給油するために、これらは必需品ですよね。でもお財布に入れておくとかさばるし、いざ使おうと思った時にサッと出てこなかったり、うっかり忘れてしまうことも多いものです。それならば、グローブボックスにまとめておけば、忘れる心配はないし、サッと取り出せます。あちこちのスタンドを使い分けている人は、カード用のバインダーなどに入れておくのも便利です。

 4つ目は、ナビ画面などのホコリを拭いたり、ドリンクホルダーの水滴を吸い取るのに便利なマイクロファイバーのハンディモップ。これをラゲッジにしまっておくと、わざわざ取りに行くのが面倒でなかなか使うことがないのですが、グローブボックスに入れておくと、停車中のちょっとした空き時間に取り出して、ササッときれいにすることができて使いやすいのです。掃除用具はあまり他人には見られたくないものでもありますので、目隠しにもなっていいですよね。小さめのもので、収納袋がセットになっているものがオススメです。

 5つ目は、やはり万が一の際に役立つグッズは欠かせません。発煙筒はもちろん、ドアが開かなくなった際に窓ガラスを割るためのハンマー、シートベルトを切るためのカッター、レッカーしてもらう時に使う牽引フック。ハンマーやカッターはいろんな大きさがありますが、手のひらに収まるくらいの小さな道具もあり、それなら余裕でグローブボックスにも入ります。任意保険証やJAF会員証などがデジタルではない人は、それも一緒に入れておくべきでしょう。スマホの電池切れが心配だという人は、コールセンターの電話番号などを書いたメモを入れておくと安心です。

 ということで、令和の時代にグローブボックスに入れておくべきものとは何か? 考えてみましたがいかがでしょうか。ちなみに車載が義務付けられているものにはもう1つ、三角停止版(三角掲示板)がありますが、これは大きくてグローブボックスには入らないので、ラゲッジなどに収納してくださいね。また、運転免許証はもし盗まれると犯罪などにも悪用されかねませんので、グローブボックスには入れず、肌身離さず持ち歩くようにしましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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