軽自動車二大巨頭が繰り広げたライバル対決を振り返る
かつてしのぎを削ったトヨタ・コロナと日産 ブルーバードの“BC戦争”や、ラリーを舞台に切磋琢磨を繰り返していたスバル・インプレッサと三菱ランサーエボリューションのように、ライバル関係にある車種は数多い。
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画像はこちら そんなライバル関係にある車種のなかで、庶民のアシとして現在に至るまでその役目を果たしつづけているのが、スズキ・アルトとダイハツ・ミラではないだろうか。今回はそんな軽自動車の2車種を比較してみたい。
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昨年末に9代目へフルモデルチェンジを果たしたアルトに対し、ミラは2018年に販売を終了し、現在はミラから派生したミライース(2代目モデル)がそのポジションを担っている。
デビューが早いのは1979年5月に登場したアルトで、5代目フロンテの商用(バン)モデルとして登場した。この初代アルトは税制面で有利な商用登録であることと、47万円という超低価格で瞬く間に大ヒット車種になったのである。
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一方のミラは1980年にMAXクオーレの後継車種であるクオーレの商用モデルとして登場。当時は「ミラ・クオーレ」という車名だったが、82年のマイナーチェンジのタイミングで単に「ミラ」という車名となった。
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価格面ではアルトに及ばなかったミラではあるが、1983年に41馬力を発生するターボモデルを追加。軽自動車の馬力競争の口火を切ることになる。
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対するアルトは、初代モデルこそターボモデルを設定しなかったが、2代目モデルにターボモデルを追加。こちらは軽自動車初の電子制御燃料噴射装置付インタークーラーターボエンジンを搭載し、ミラターボを上まわる44馬力をマークしていた。