やっぱりランクルが圧倒的1位! 残価設定ローンで得する今「残価率」の高いクルマとは (2/2ページ)

残価がもっとも高いと思われる日本車はランクル

 メーカーのホームページでは「見積りシミュレーション」などの名称で、各車種の返済パターンや残価がわかるようになっている。残価率は「最終支払い額÷車両本体価格」で割り出せる。一般的な残価率は、3年後で42〜48%だが、ここでは残価率の高い注目車を取り上げたい。

 残価がもっとも高いと思われる日本車はトヨタ・ランドクルーザーだ。納期が4〜5年だから、マトモに買えない状態だが、ガソリンターボを搭載するZSは、車両価格が730万円で3年後の最終支払い額(残価)は511万円だ。つまり3年後の残価率は70%に達する。資産価値はきわめて高い。

 人気のSUVは全般的に残価率が高く、トヨタ・ハリアーは発売から2年近くを経過しながら、3年後の残価率は59%だ。マツダCX-5とホンダ・ヴェゼルも55%と好条件になる。コンパクトSUVでは、トヨタ・カローラクロスが53%、トヨタ・ヤリスクロスは52%だ。これらの車種は、現金で購入しても、数年後には有利な条件で売却できる。

 なお残価設定ローンの残価率は、オプションを加えて価格を高めると、相対的に下がってしまう。つまりオプション装着は、月々の返済額を割高にする。中級グレードにオプション装備を加えるなら、その装備を標準装着する上級グレードを買う方がトクになる。

 このことは通常の売却にも当てはまる。クルマの価値は車種とグレード(型式)で判断されるから、オプションをたくさん装着しても、あまり評価されない。5年以内に売却するなら、上級グレードを選んでオプション装着は抑えたい。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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