どうしてこうなった!? 謎のツッコミどころがある大人気新車5台 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■人もクルマもホレてしまえば、ちょっとくらいの欠点なんて愛しく思えるもの

■だけど第三者から見ると、やはりツッコミを入れたくなる部分も

■この記事では、新車5台に「なんでやねん」とツッコミたくなるポイントを紹介

魅力的なのに惜しい! だけどそこが愛おしい!

 アバタもエクボとはよく言いますが、人もクルマも、ホレてしまえばちょっとくらいの欠点だって、むしろ愛しく思えるものですよね。でも第三者から見れば、やっぱりツッコミを入れたくなるところもあるものです。今回は、すっごくかっこいいし、いいクルマなんだけど、それだけに思わず「なんでやねん」と言いたくなる、ちょっとしたアバタのあるクルマたちをピックアップしてみます。

 1台目は、発売以来大人気のコンパクトSUV、トヨタ・ヤリスクロス。ツルンとしたちょっと未来的なデザインが、若い世代を中心にウケていますよね。手頃な価格帯からガソリンモデルが揃い、ハイブリッドにもe-Fourという四駆が設定されているので、アクティブな趣味を持つ人たちからも支持されています。また、上級グレードになると、ダークブラウンとツイード調ファブリックのツートーンのシートなど、インテリアもオシャレ。カジュアルからエレガントまで、いろんなタイプが揃っています。

 ただ、上級グレードには装備されてもよさそうなものなのに、アームレストが全車非装着なんです。それだけでもツッコミたくなるんですが、まだ待ってください。じつは、Z、G、Xにはオプションでアームレストの設定があるんですが、付けてみると……「え? シートの色とまったく合わないんですけど!」と思わずツッコミ! そうなんです、このオプションはハッチバックモデルのヤリスと共通のため、色がブラックしか用意されていないのです。なので、せっかくお金出してオプションでアームレストつけたのに、シートと色が違ってなんか残念な感じに……。ここで思わず「なんでやねんっ」ですね。

 2台目は、今や政界も芸能界もVIPがこぞって愛用しているアルファード/ヴェルファイア。誰もが認める、日本最高峰のラグジュアリーミニバンですね。とくに、2列目が電動シートでオットマンや大きなテーブルまでつき、超ロングスライドできる最上級グレード「Exective Lounge」と「Exective Lounge S」はもう、セレブなみなさまも納得の優雅な室内空間となっています。ガソリンモデルとハイブリッドモデルがあるのですが、ハイブリッドになると車両価格だけでも759万円オーバー。走る高級ラウンジみたいな感覚です。

 でもですね。最近ではそういうゴージャスなクルマに乗っていても、あまり他人様にはそれをひけらかしたりしないのが、スマートなセレブというものではないでしょうか? それがリヤにまわってみると、「ALPHARD」のエンブレムと並んで、わざわざ「Exective Lounge」のエンブレムまでご丁寧に。「これいらんやろ〜」と思わずツッコミたくなりますが、これも格差社会の象徴でしょうか。同じアルファード/ヴェルファイア内でも格差がハッキリしているのでした。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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