みんな待ってた電気で走る3列シートSUV! メルセデス・ベンツのEVシリーズ第3弾として「EQB」を日本に導入 (2/2ページ)

メルセデス・ベンツ日本も期待を寄せるEQB

 EQBに用意されたパワートレインはふたつ。フロントアクスルにモーターを搭載して前輪を駆動するシステムのEQB 250は、最高出力292馬力、最大トルク520Nm。フロントとリヤにひとつずつモーターを搭載して4輪駆動とするシステムのEQB 350 4マチックは、最高出力292馬力で最大トルク520Nmを発揮する。バッテリーの容量はどちらも66.5kWhで、航続距離はEQB 250が520km、EQB 350 4マチックが468kmとなる。

 もちろん、自動ブレーキ機能やクルーズコントロール機能などの安全運転支援システムも標準装備される。

 EQBのお披露目の際に登壇したメルセデス・ベンツ日本の上野社長は、EQBを「すでに日本で好評のコンパクトSUVの『GLB』をベースに電気自動車に仕立てた。最大の魅力である7人乗りとGLBのエクステリアデザインはそのままに、ファミリーでのアウトドアや友人とのアクティビティなどでお客様の楽しい人生の一項に彩りを添えるモデル」と紹介した。

 また、質疑応答では、日本市場における電気自動車の普及率が1%程度しかない中で、電気自動車のラインアップを増やすことへの狙いや今後の展望について、「日本ではあまり普及していませんが、欧州では急速に普及している。そのひとつの要因として、日本特有の充電方法や充電器の設備の問題などが足枷になっている。この問題が解決すれば、ケチャップの瓶の底に溜まっているケチャップのように、一気に行くと思います」との発言があった。

 どうやらEQBは、上野社長からもかなり期待されているらしい。

 さらに、発表会ではメルセデスベンツEQBとワンピースの映画最新作「ONE PIECE FILM RED」とコラボレーションを行なうことも発表された。「新しい価値を切り開く存在」という共通項からこのコラボレーションが実現し、順次タイアップ企画を行う予定とのこと。

 価格は、EQB 250が788万円、EQB 350 4マチックが870万円となる

 大きすぎず小さすぎずな日本の道路環境にもあったサイズで、7人乗り3列シートのSUVで、ユーティリティにも優れたスタイリッシュなフォルムのEQB。上野社長のコメントからも、メルセデス・ベンツ日本がこのEQBに寄せる期待はかなり大きいことがわかる。そしてEQBは、その期待に応えるだけのポテンシャルを秘めている。EQBが、日本の電気自動車のイメージリーダーとなれば、電気自動車の普及が一気に進むかもしれない。大いに期待したい。


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