ドアを開けて傘を畳んだ瞬間びしょ濡れ! 雨の日でも濡れずにクルマに乗り込む「目から鱗のテク」4つ (2/2ページ)

「逆向きに開く傘」も便利

 2つ目は、まさにクルマに乗り込む際の使いやすさを考えて作られた、「逆向きに開く傘」があるのをご存知でしょうか。一般的な傘は、持ち手から上に向かって開く動作を行いますが、この傘は真逆。まるで、風が強い日に壊れて逆さまになってしまった傘のような形をしていて、先端から下に向かって開く動作を行うのです。ドアを開けて乗り込み、ギリギリまでドアを閉めたら、今度は上に向かって閉じる動作を行います。

 こうすることで、傘に溜まっていた雨がザザっ車内に落ちてくることなく、傘の中に留まります。閉じた後も、そのままの向きで自立させることができるので、フロアマットに水滴が染み込む心配もなし。これなら傘袋も必要なく、ビシャビシャになるのを防ぐことができます。水滴を捨てるには、傘を逆さまにすればOKです。普段、徒歩で持ち歩くにはやや重いのが弱点ですが、クルマ移動の人ならそれも気にならないですよね。

 3つ目は、アウトドア用品店やワークマンなどで見つけることができる、防水ファッションアイテムはぜひ活用したいところ。防水の帽子やパーカーなどと傘を併用すると、車内は多少濡れてしまいますが、自分が濡れるのはかなり防ぐことができると思います。とくにおすすめなのは、女性用の防水巻きスカートです。

 これは、ブランケットとしても使えそうな長方形の布で、腰にくるりと巻いてマジックテープで留めればスカートになるというもの。傘で上半身は濡れないけど、雨風が強い時には下半身だけびしょ濡れになることって多いですよね。そんな時に、さっと腰に巻き付けるだけで、横から吹き付ける雨から守ることができます。ドアの隙間をこれでガードしたり、濡れた荷物を置くときに下に敷くなど、いろいろな使い方ができるのも嬉しいですね。

 4つ目は、濡れずに乗り込めるクルマを選ぶ。これも1つの手だと思います。ヒンジドアだと、傘を畳むのとドアを閉めるのをほぼ同時に行わないと、どうしても濡れてしまいますが、スライドドアならそこが解決。全身がしっかり車内に入り、傘を閉じてからドアを閉めることができます。

 電動で開閉できるパワースライドドアなら、途中で止めて開口部をちょうどいい広さにすることで、余分な隙間から雨の侵入を防ぐこともでき、さらに便利です。また、助手席側がスライドドアで、シートの横にアンブレラホルダーが設置されていたトヨタ・ポルテ/スペイドは、雨の日の乗り降りがスマートにできるという意味で、とてもおすすめのクルマです。現行モデルでは、ヒンジドアですがスズキ・ワゴンRにもアンブレラホルダーがあります。

 ということで、どうにかして雨に濡れずにクルマに乗り込むための方法を考えてみました。洋服が濡れたままでドライブするのは、風邪をひく原因にもなりますので、乾いたタオルや着替えを車内に常備しておくのもいいかもしれませんね。また、フロアマットやシートが濡れれば、カビや悪臭のもとにもなりやすいので、もし濡れてしまったら早めのケアを心がけたいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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