本格派からユニークなモデルまで! ダイハツの新旧SUVモデルを振り返る (2/2ページ)

歴代SUVモデルをプレイバック

 改めて振り返ると、過去に数多くのSUVを発売していたダイハツ。これまでに販売されたモデルを紹介していきます。

【登録車(普通車)】

初代タフト(1974〜1984年)

 現在、タフトといえば軽SUVですが初代は1Lエンジンを搭載する小型オフローダーとして販売されていました。

  

 悪路走破性を重視するためラダーフレームを採用。合わせてサスペンションは四輪リーフリジッドアクスルを装備しています。

 ボディタイプは2ドアのみでトップは幌、後にFRPハードトップ仕様も追加されました。

 パワーユニットはデビュー時、1リッターガソリンのみでしたが、その後、2.5リッターディーゼル、さらに1.6リッターガソリンや2.8リッターディーゼルを追加。トランスミッションは4速MTが組み合わされています。

 また駆動方式はパートタイム4WDが与えられていました。

ラガー(1984〜1997年)

 初代タフトの後継モデルとして1984年に登場したラガー。タフト同様にラダーフレーム&四輪リーフリジッドアクスルサスペンションを備えた本格オフローダーでした。

 パワーユニットは2.8リッターディーゼルエンジンのみを搭載。ただし、NAモデルだけでなくターボモデルも追加されています。

 トランスミッションは5速MTのみ。ボディも3ドア1種類のみをラインナップしていましたが、後席スペースを拡大した5ナンバーワゴンもマイナーチェンジで設定されました。

 1993年に行われたマイナーチェンジでサスペンションをフロントがトーションバー式ダブルウィッシュボーン、リヤがコイルスプリング式5リンクに変更。悪路走破性に加え、乗用性を向上させています。

初代ロッキー(1990〜1997年)

 ラガーの兄弟車(海外モデルはロッキーとして販売)として登場した初代ロッキー。ラガーとは違い、パワーユニットはガソリンエンジンのみが用意されていました。

 取り外し式のレジントップを備えた3ドアボディを備え、1.6リッター直4ガソリンエンジンを搭載。駆動方式はパートタイム4WDとフルタイム4WDが用意されていましたが、後にパートタイム式のみとなっています。

 デビュー時にはMTのみがラインナップされていましたが、デビューから2年後にATが追加。利便性が向上しましたが、販売台数は伸びずに1997年に販売を終了。ラガーとともに、モデル廃止となりました。

テリオス(1997〜2006年)、テリオスキッド(1998〜2012年)

 初代ロッキーの後継モデルとして登場したテリオス。ただし、ロッキーとは違い乗用性能にこだわられた5ドアのライトクロカンとしてデビューしています。

 軽自動車のテリオスキッドとは兄弟車として同時に開発され、テリオスはキッドをベースにリヤオーバーハングを延長し、オーバーフェンダーなどで全幅を拡大しました。

 テリオスはデビュー時、1.3リッター直4・NAガソリンエンジンを搭載していましたが2002年にはターボ付きエンジンを追加。トランスミッションは4速ATと5速MTを用意していました。

 一方、テリオスキッドは660cc直3ターボエンジンを搭載。こちらも4速ATと5速MTが用意されています。

 駆動方式は当初フルタイム式4WDのみが販売されていましたが、テリオス、テリオスキッドともにマイナーチェンジによりFRモデルも追加。テリオスは2006年で販売を終了し、後継モデルのビーゴが後を継ぎましたが、テリオスキッドは2012年まで販売が続けられています。

ビーゴ(2006〜2016年)

 テリオスの後継モデルとして登場したビーゴはトヨタと共同で開発し1.5リッターエンジンを搭載する小型SUV。トヨタはラッシュとして販売しています。

 ボディはビルトイン式のラダーフレームモノコックを採用しエンジンは縦置きに搭載するビーゴ専用のFRレイアウトプラットフォーム。ビーゴ、ラッシュともにFRとフルタイム4WDを用意していました。

 専用のボディを与えられたのは東南アジアで生産販売するミニバンのベースになることがその理由。現地の道路事情や生産効率を考えた小型車専用ボディとして開発されたのです。

 ビーゴに搭載していたエンジンは1.5リッター直4ガソリン。このエンジンに4速ATと5速MTをラインナップしました。

 ただ、ビーゴの販売は成功せず現行ロッキーの登場まで、ダイハツのラインナップから登録車のSUVは途絶えることになりました。

【軽自動車】

フェローバギィ(1970年)

 軽自動車フェローをベースにオープンモデル化、可倒式のフロントウインドウなどを備えバギーに仕立てたのがフェローバギィです。

 モーターショーに参考出展し来場者からの人気を集めたことで1970年に100台限定で販売されました。

 パワーユニットは2サイクル360ccエンジンを搭載。フェローのシャシーにFRP製のボディを載せていました。ビニール製のトップが用意されていましたが、インテリアも防水設計となっています。

ミラRV-4(1992〜1994年)

 軽乗用車ミラのスポーツ仕様“TR-XX X4”をベースに最低地上高を高め、当時流行していたフロント・バンパーガードや背面スペアタイヤを装着してSUVモデルに仕立てたミラRV-4。

 RV-4のデビュー時は世界的に「RV(レクリエーショナル・ビークル)」全盛時代。ハッチバックをベースにRV-4と同じテイストでRVに仕立てるモデルが多かったのですが、いま改めて見るとなかなか様になっています。

 ミラのスポーツモデルをベースにしていることでパワーユニットには最高出力64psを発揮する660cc直3ターボエンジンを搭載。駆動方式はフルタイム4WDが採用されていました。

 その後もRVブームは続きますが、ライトクロカンのトヨタ・RAV4やホンダ・CR-Vの登場により、ハッチバックをベースとしたお手軽RVの人気は低迷。RV-4もミラのフルモデルチェンジにより、モデルが消滅となりました。

ネイキッド(1999〜2004年)

「裸の」や「ありのまま」を意味するネイキッドは1999年にデビュー。バンパーやフロントグリルはボルトにより脱着可能。またインテリアは脱着可能なリヤシートや用途に合わせラゲッジや室内空間がカスタムしやすくなるよう工夫されているなど、レジャーユースに特化したモデルでした。

 外観も前後共用のドアパネルやむき出し感満載のボディなど個性満載。ユーザーが自分好みにカスタマイズすることを想定していたことが特徴です。

 販売当時、ネイキッドは他にライバルが存在しないほど個性的だったこともあり注目を集めましたが、販売的には成功したとはいえませんでした。当時に比べ、よりSUVの比重が高まっている現在に登場していたらもっと売れたのでは、と思わせるほどいまでも興味深いクルマです。

キャスト・アクティバ(2015〜2020年)

 2015年に登場したダイハツ・キャスト。現在でも販売されているモデルですが、2020年までは標準仕様より最低地上高を30mm高め大径タイヤを施したキャスト・アクティバがラインナップされていました。

 デビュー当時、キャストは標準仕様の「スタイル」、アグレッシブな外観を採用した「スポーツ」そして「アクティバ」と3つのボディが用意されていたのです。

 アクティバは車高を高めただけでなくボディ下部に樹脂パーツを配し前後バンパー内など専用デザインを用いるなどSUVテイストを演出。悪路走破性が高い「グリップサポート」を装備した4WDシステムを用意するなど独自機能が施されていました。

 残念なことにアクティバはスポーツとともに2020年に廃止。これは軽SUVのタフトがデビューしたことによるものです。

まとめ

 軽自動車界にも広がりを見せるSUV。ダイハツもタフトを用意しユーザーの取り込みに力を入れています。

 ただ、ダイハツはいまになってSUVに力を入れ始めたのではなく以前から数多くのモデルを用意してきたのがわかりました。しかも、それらは個性的なモデルばかり。

 軽自動車、普通車ともに今後、ダイハツがどのようなSUVを登場させていくかが非常に興味深いですね。


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