目の付け所はいいのに時代がついてこなかった! 登場が早すぎて消えたSUV5選 (1/2ページ)

今見ても色褪せないデザインのモデルも

 世界中でとどまるところを知らない、空前のSUVブーム。今や、SUVを持たない自動車メーカーはほとんどないのでは、というくらい豊富なラインアップが出揃っていますね。そんな状況だからこそ、思い出すと胸が痛むのは、ほんの少しデビューが早すぎたばっかりに、魅力的なクルマだったにもかかわらずヒットせずに消えていったSUVたち……。けっこうあるんですよね、もし今デビューしていたら、案外売れていたかも? と思えるようなモデルが。今回は昔を振り返りつつ、そんな“時代を先取りしすぎたSUVたち”をご紹介したいと思います。

1)日産スカイラインクロスオーバー

 まずは「手放し運転」をいち早く実現した新型が話題の日産スカイランですが、2009年にスカイラインクロスオーバーというSUVを誕生させました。

 スポーツ性とユーティリティ性を兼ね備えた「クーペとSUVの融合」を謳っていて、FRレイアウトがベースという走り重視のキャラクター。

 3.7リッターのV6エンジンはパワフルで、高速道路での追従機能など先進安全技術もしっかり搭載されていながら、ボディは全長4.6mほど、全幅1.8mと大きすぎず扱いやすいサイズだったので、もし今販売されていたら、輸入ブランドのSUVじゃ大きすぎてイヤ、という人たちにちょうどいいんじゃないかな、と思います。が、残念ながら2016年5月で生産終了となってしまいました。

2)ホンダ・クロスロード

 続いては、スクエアで平たいフォルムとシンプルで愛嬌のあるデザインが今見ても魅力的な、ホンダ・クロスロード

 この名前は1993年に登場したSUVにも使われていましたが、ここでは2003年に発売されたモデルを指します。全長4.2mほど、全幅1.7mほどというボディサイズは、今日本で大人気のSUVたちと合致するし、3列シートはアレンジも考えられていて、車中泊にも対応可能です。

 当時は「室内が狭い」と敬遠されがちだったのですが、2018年にマツダCX-8が登場してから、再び3列シート仕様のSUVがじわじわと注目されているので、もしまた新車で出たら人気者になりそうな気がしてなりません。1.5リッターのハイブリッド搭載にすれば走りも格段に良くなりそうだし、これは復活を期待したいSUVです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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