いま乗用から派生する「軽商用車」が流行の兆し! 4ナンバー化することのメリットはドコにある?

この記事をまとめると

■軽商用車の4ナンバーのメリットを解説

■レジャー用途で軽商用車が多く用いられていることがブームのキッカケだ

■税金面などの費用が安価になっているのも4ナンバーのメリットだ

レジャー用途で軽商用車の需要が高まりつつある

 先日発表されたスペーシアをベースとした4ナンバー商用バンのスペーシアベースや、N-BOXのプラットホームを流用して誕生したN-VANなど、新たなコンセプトの軽商用ハイトワゴンが登場している。

 以前はアトレーワゴンやエブリイワゴンなど、軽商用バンをベースとしたワゴンというのが一般的であったが、スペーシアベースやN-VANは乗用モデルが先行して登場したのち、バンモデルが登場するという点で新しい考え方の商用バンと言えるだろう。

 しかし、そもそも5ナンバーとして誕生したモデルをベースに4ナンバーモデルを追加する理由はどこにあるのだろうか?

 まずN-VANのケースだが、これは理由が明白だ。ホンダには以前はアクティという軽商用バンが存在していたが、現在は消滅しており、そのユーザーの受け皿として新たな商用バンを用意する必要があった。そのため、軽ハイトワゴンであるN-BOXに白羽の矢が立って同車をベースとするバンモデルが生まれたというワケである。

 ただ、N-BOXをベースとしたことで、乗用車的な乗り味やルックスを持つことが一般ユーザーにもウケ、働くクルマとしてだけでなくレジャーのお供として購入されるケースも増えてきた。そこに新規参入したのがスペーシアベースということになる。

 4ナンバーとしたのはリヤを荷室と割り切ることで、キャンプなどのアウトドアレジャーやペットとの小旅行なども可能とした作りとできることはもちろん、5ナンバー車よりもわずかながら税金面などの維持費が安くなるので、レジャー用途のセカンドカー需要を獲得できるという狙いもあることだろう。

 そして、すでに乗用モデルが存在することで、リヤシートの使用頻度が高いユーザーはそちらをどうぞ、と分けて提案できる点も販売サイドからすれば心強い点と言えるのだ。

 また、乗用モデルと共有する部分が増えればそれだけ製造コストを抑えることができるため、今後は他メーカーからも乗用モデルをベースとしたレジャー用途寄りの商用モデルが登場する可能性は高いかもしれない。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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