クーペに続いてオープンモデルの「RZ」も登場
SZのベースとなっているのはアルファ75。そもそもトランスアクスル方式を採用するなど、スポーツ性を強く意識した75だったが、アルファロメオはそれを、フィアットやランチアのワークスチームに所属し、1987年にはアルファコルセに移籍、ここからDTMなどでアルファロメオに数々の勝利をもたらしたジョルジョ・ピアンタの手にチューニングを委ね、さらにスポーティなフットワークをSZに与えることに成功している。
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フロントに搭載されるエンジンは、3リッターの排気量が設定されたV型6気筒SOHC12バルブ。これもそもそも75に搭載されていたものだが、カムプロファイルの変更や圧縮比の向上などによって、188馬力の最高出力を210馬力へと高めている。
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組み合わせられるミッションは5速MT。生産はザガートのファクトリーで行われ、ボディ素材に強化プラスチックを使用するなどの軽量化策の恩恵で、車重は1200kgを実現。最終的に1991年までの間に、SZは約1000台が生産されたという。
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しかし、このSZを望む声は、まだまだ途絶えることはなかった。そこでアルファロメオが投入したのが、オープン仕様の「RZ」。こちらのコードネームはES32とされていたが、搭載エンジンはSZと同様に210馬力仕様の3リッター版である。
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RZは当初350台を生産する計画だったが、折からの景気後退により受注が低迷。結局は230台ほどが生産されるにとどまったという。
