なんと別の保険会社でも適用アリ! 任意保険の「セカンドカー割引」のお得っぷりと注意点 (2/2ページ)

10台以上の所有車がある場合は「フリート契約」がお得

 このセカンドカー割引がどのくらいお得になるのかというと、6等級が正規の保険料からの割引が3%程度のところ、7等級だと約38%になるとのこと。かなり大きな差がつくので、ぜひ活用したいですよね。

 ただ、注意したいのが補償内容の重複です。とくに「弁護士費用特約」や「個人賠償責任特約」「ファミリーバイク特約」などが重複しやすく、保険料を無駄に支払うことになるのでよく確認したいところです。

 さて、複数台所有の場合のお得な任意保険では、10台以上の所有車がある場合に加入できる「フリート契約」があります。一般の任意保険の契約はノンフリート契約というのですが、10台以上の所有車がある場合、1台ごとではなく全車一括して契約することができるのが、「フリート契約」となっています。メリットとしては、まず手続きがまとめてできるのでスムースだということ。保険証券も1枚にまとめることができます。

 そして、台数が増えるとその分も自動的に補償されるということ。もちろん、保険料の割引率が高くなることも大きなメリットです。ノンフリート契約の場合は、割引率が最大でも60〜70%なのですが、フリート契約になると最大70〜80%が適用されるため、1台ずつ契約するよりも圧倒的にお得になるということです。割引率は台数が多いほど高くなり、無事故割引の割引率も高くなります。また、1台が事故を起こしてもほかの分の割引が受けられる可能性もあります。

 ただ、やはりデメリットもあり、フリート契約の保険料は事故を起こした回数ではなく、支払われた保険金の金額によって決められるので、事故が1回であっても損害額が大きければ、保険料が割高になることがあるということ。また、契約車両が10台を下まわってしまうと、ノンフリート契約に移行することになり手続きが面倒だということです。とはいえ、10台以上の所有車があるならチェックしたほうがいいでしょう。

 ということで、セカンドカーを考えている人や、趣味や個人事業などで10台以上のクルマを所有する人は、任意保険が割引になる制度をぜひ活用してくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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