この記事をまとめると
■自動化されて便利になったと思いきや、あまり評判のよくない機能を紹介
■動いて欲しいときに動かず、動かないでほしいときに動くパターンがよく発生する
■センサーなどの改良によって今後よい方向に進化することが期待されている
意外にも多くあった自動化が仇となっている装備たち
ひと昔前のクルマと比べると、圧倒的に自動化された機能が多いのが最新のクルマです。スマートフォンを指先でくるくるなぞるだけで、車外からクルマを動かすことができる機能まで登場し、一気にドラえもんの世界に近づいた気がします。
ただ、自動化されたさまざまな機能のなかには、時と場合によっては不便に感じたり、ありがた迷惑なこともあるんです。今回はそんな、便利なはずの自動化機能が不便に感じてしまうシーンをご紹介したいと思います。
まずは2020年4月以降に発売される新型車から搭載義務化されている、オートライトシステム。クルマが周囲の暗さを感知して、自動的にヘッドライトを点灯したり消したりしてくれる自動化機能です。昼間にトンネルが連続するような道や、地下駐車場に入った時など、わざわざスイッチを操作してヘッドライトを点灯する手間がないことや、エンジンを停止すれば自動的に消えるため、消し忘れがなくなるのもメリット。
ただ、困るのが曇天で暗い日や雨の日。ドライバーの目では「ちょっと暗いな」と感じるのですが、まだその程度で点灯してくれるオートライトはほとんどないということです。そこで、仕方がないので手動で強制的にスイッチをライトオンにして走ると、停車した時にすっかりそのことを忘れ、自動で消灯すると思い込んでクルマを離れてしまって消し忘れになってしまうことも。
また、これはオートライトの性能差によるもので、暗さを感知してから点灯するまでの時間がちょっと遅いクルマもあります。トンネルに入って3秒くらいしてから点灯するものもあって、ドライバーの感覚からすると「まだつかない」とイラっとすることもあるのです。
最近は、交通事故防止のためには早めのライトオンが有効ということが浸透しており、夕暮れ時はとくになるべく早めに点灯したいもの。これからもっと、そうした機能の進化を期待したいところです。
ふたつ目は、ずいぶん前から自動化された機能として、サイドミラーの開閉機能があります。設定によって、ロックを解除・施錠したタイミングで開閉するものや、エンジン始動・停止と連動して開閉するものなど、クルマごとにさまざまあるのですが、これがたまに悲劇を引き起こすこともあります。
というのは、ブロック塀ギリギリに寄せて駐車する場合などは、あらかじめサイドミラーを閉じてから寄せることが多いものですが、翌日、すっかり忘れてエンジンを始動したらサイドミラーが自動で開いて、ブロック塀にガリガリ! 傷がついてしまうなんてことになってしまいます。いつもそのクルマを運転していない、設定を知らないドライバーが動かそうとして、ぶつけてしまったという話も。
また、立体駐車場などでミラーを閉じて入庫しなければならない際に、ロックすれば閉じるはずと思い込んでいたら、誰かに設定を変えられていて閉じなかった、なんてこともあって、かえってやり直す手間がかかってしまうこともありますね。