「ETC2.0」や「360度モニター」のオプションを選ぶと1年近くも納期が遅れる! 用品供給不足による新車販売現場の泥沼感 (1/2ページ)

この記事をまとめると
■半導体不足による納車遅延が深刻となっている
■特定のオプションを選ぶことによってさらに納期が延びる車種も
■トヨタ・シエンタやノア&ヴォクシーなどを例に挙げて解説する
同じ車種でも組み合わされるオプションで納期に差がつくことが目立ってきている。また、クルマそのものはそれほど納期が乱れていないのだが、あるオプションを選んだだけで一気に納期遅延が進むといったケースもあるようだ。
販売現場で話を聞くと、「たとえばシエンタですが、ハイブリッドはいま(話を聞いた時)ご注文をいただいても、ご納車予定は2023年秋ごろをみていただいております。ただガソリン車の納期は2023年春ごろと比較的早めの納期となっております。しかしZやGではETC車載器が標準装備となりますが、メーカーオプションのETC2.0をご選択いただくと、ガソリン、ハイブリッドを問わず納期遅延が一気に加速します。ガソリン車であっても1年ほどお待ちいただくことになりかねない状況です」とのこと。
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ただし、これはETCをどうするかだけでの問題ではない。シエンタの場合ETC2.0を選ぶと、ドライブレコーダーが前方のみから前後方となり、さらにZとGでは標準装備となるディスプレイオーディオの画面が8インチから10.5インチになる。つまり、ETC2.0を選ぶと納期が長くなるからと選ばないと、ドラレコを後ろにもつけたい、ディスプレイを大きくしたいなどの希望が叶わないことになってしまうのである。