大・特大・超特大の3つのボディバリエーションでキャンピングカー市場に殴り込み! フィアット・デュカトが512万5000円から販売スタート

この記事をまとめると

■フィアット・デュカトの日本導入が開始された

■L2H2・L3H2・L3H3という3バリエーションを用意して価格は512万5000〜547万5000円

■人気のキャンピングカー市場を見据えたもので、ベース車両としての需要が期待されている

フィアット・デュカトの価格がついに判明

 500やパンダなどの愛らしいモデルでお馴染みのフィアット。日本ではコンパクトカーのイメージしかないかもしれないが、イタリアの国民的ブランドであるフィアットには、フィアット プロフェッショナルという小型商用車ブランドがあり、なかでもデュカトは、その圧倒的な積載能力によって欧州ベストセラーモデルにも輝いた実績を誇っている。

 そんなフィアット・デュカトの日本導入がアナウンスされ、大きな反響を呼んだのは記憶に新しい。そしてついに、その価格が明らかとなった。

 日本に導入されるデュカトは、L2H2(全長5410×全幅2050×全高2525、ホイールベース3450mm)とL3H2(全長5995×全幅2050×全高2525mm、ホイールベース4035mm)、そしてL3H3(全長5995×全幅2050×2765mm、ホイールベース4035mm)で、価格はそれぞれ512万5000円、530万円、547万5000円となる。ベースモデルのL2H2とそのロングホイールベース版のL3H2、そしてロングホイールベース&ハイルーフ版のL3H3という3モデルバリエーション展開となるわけだ。

 基本的なエクステリアの仕様は全車共通で、デイタイムランニングライト付きLEDヘッドライトと、フィアットのエンブレムを装着した大型フロントグリルを備えた個性的なマスクで、日本の商用車セグメントには他に類を見ない「オールフォワード」アーキテクチャーによるスタイリングも特徴的だ。

 実用に徹したインテリアは、安全で快適な空間であることをコンセプトにデザインされており、電動パーキングや省スペースなドアパネルの採用により、広いキャビンスペースを実現している。また、10インチ・タッチスクリーンを備えたUconnectインターフェイスや後方を確認するためのデジタル・ルームミラー、スイッチ類を集約したステアリングホイールなど、機能性も高そうだ。

 運転席及び助手席には180度回転させることができるキャプテンシートを採用。幅広いバックレストとサポートに優れたダブルアームレストを備え、快適性を高めている。

 パワートレインは全車第3世代の2.2リッター・マルチジェット3ディーゼルエンジンを搭載。最高出力180馬力、最大トルク450Nmとスペックも十分だ。高効率で耐久性・信頼性に優れたこのエンジンは最新の9速ATと組み合わされ、デュカトをスムーズで力強く加速させる。

 安全装備としては、乗用車セグメントに準じたパッシブ&アクティブセーフティ機能を備えており、予期せぬ障害物に遭遇した場合のブレーキ制御や走行レーンからの逸脱を防ぐことで、安全な走行を提供してくれる。

 その高い積載性から、小型商用車としても活躍してくれることは間違いなしのフィアット・デュカトだが、日本導入の真意は、活況を呈しているキャンピングカー市場を見据えたもので、キャンピングカーのベース車両としての需要が期待されている。フィアット・デュカトをベースにしたキャンピングカーといえば、アウトドアフリークにとっては憧れの1台。今回のデュカト日本正式導入により、これまで以上に身近な存在となるかもしれない。


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