溝があるのになんでダメ? 溝が十分な古いスタッドレスで走るとどうなるのか (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スタッドレスタイヤを履く際は使用年数をチェックすべき

■しかし古いタイヤでも溝は十分残っている場合がある

■そこで今回は古いスタッドレスタイヤで走るとどうなるのかを解説

ゴムが硬化して十分なグリップ力が得られなくなる

 冬になると話題に上がるスタッドレスタイヤへの交換。そして交換時にチェックすべしと言われるのがタイヤの年数だ。製造から3~4年以上経過したスタッドレスタイヤは溝が残っていても交換が必須と言われるが、もしも古いスタッドレスタイヤを履いて雪道や氷上を走行したらどうなってしまうのか? 今回はその危険性を紹介していく。

年数が経つとゴムが硬化

 溝がある場合、年数が経ってはいても見た目は新品とさほど変わらない。しかし、年数が経つことでスタッドレスタイヤに起こる異変がある。それはゴムの硬化だ。スタッドレスタイヤは温度が低い雪上や氷上でもグリップ力を確保するために、サマータイヤよりも柔らかいゴムを使用している。この低温でも柔軟性を維持する柔らかいゴムが、雪上や氷上といった冬特有の路面状況でも路面に密着してくれることで、グリップ力を確保している。

 しかし、年数が経過するとゴムが硬くなってしまう。そうするとグリップ力を得ることが出来なくなり、走る、曲がる、止まる、すべての動作に影響を及ぼすことになり、滑りやすくなる。μが低い(滑りやすい)雪上や氷上では滑り出したら、通常の路面より滑りが止まりにくいので危険な状況になりやすいのだ。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
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