2023年も新車が激熱! デビュー予定の新型モデルとフルモデルチェンジをまとめて予想

この記事をまとめると

■2023年に登場する新型車、またフルモデルチェンジをするクルマを予想

■クラウンエステートはクロスオーバー以上に売れ行きを伸ばすだろう

■軽自動車の王者N-BOXもフルモデルチェンジをする可能性が高い

軽自動車の王者N-BOXもフルモデルチェンジか

 2023年にトヨタから確実に発売される車種は、クラウンエステート/スポーツ/セダンだ。このなかでエステートは、すでに発売されたクロスオーバー以上に売れ行きを伸ばす。

 クロスオーバーは刷新されたクラウンの第1弾だから、外観はSUV、ボディタイプはトランクスペースを備えるセダンとした。SUVの実用性を求めるユーザーには荷室が使いにくく、セダンとしては、メルセデスベンツやBMWのようなフォーマルでスポーティな雰囲気が乏しい。

 これでは好調な販売を長くは保てないが、エステートは典型的なSUVだ。ボディの後端にはリヤゲートが備わり、荷室容量も大きい。狭いながらも3列目シートが採用され、クロスオーバーと違って400万円以下のグレードも用意する。

 ランドクルーザープラドもフルモデルチェンジする。プラットフォームはボディがひとまわり大きなランドクルーザーと共通で、エンジンは直列4気筒2.8リッタークリーンディーゼルターボだ。車内の広さや悪路走破力は従来型に近いが、内外装の質感、乗り心地、走行安定性、安全装備と運転支援機能は大幅に進化する。

 アルファードもフルモデルチェンジを行う。プラットフォームはカムリやハリアーと共通のGA-Kで、床は現行型と同様、高めに設定して平らに仕上げる。快適な見晴らし感覚を重視するからだ。居住性については、3列目シートの座り心地を改善させ、低速域を中心に乗り心地もさらに向上させる。

 ホンダはN-BOXをフルモデルチェンジをする可能性が高い。先代(初代)N-BOXは2011年に登場して、2017年に現行型へフルモデルチェンジを受けた。6年ごとに刷新するなら、新型は2023年に登場する可能性が高い。

 現行N-BOXの販売は好調で、失敗は許されない。そこで新型は、現行型以上に高いコストを費やして開発され、内外装の質感、シートの座り心地(特に不満の伴う後席)、乗り心地、静粛性、安全装備、運転支援機能をさらに向上させる。

 マツダはCX-80を発売する。CX-60のプラットフォームを使った最上級SUVで、CX-8の後継車種になる。全長が5mを超えるLサイズSUVで、後輪駆動のプラットフォームを採用した3列シート車だ。3列目の広さはCX-8と同程度だが、座り心地は向上する。

 またホイールベース(前輪と後輪の間隔)がCX-8やCX-60に比べて拡大されるから、走行安定性と乗り心地も進化する。マツダの最上級車種だから装備も充実させる。

 スズキはスイフトをフルモデルチェンジする。コンパクトカーの定番車種だから、基本路線は変更しない。車両重量を軽く抑えながら、ボディやサスペンションの取り付け剛性を向上させて、走行安定性と乗り心地を引き上げる。マイルドタイプとは異なる、エスクードと同様のハイブリッドを採用する可能性も高い。

 ダイハツはムーヴをフルモデルチェンジして、本格的なハイブリッドを搭載する。基本的な機能はロッキー&ライズのeスマートハイブリッドと同じで、エンジンは発電、駆動はモーターが担当する。WLTCモード燃費は30km/Lの達成を目指す。またノーマルエンジンとハイブリッドの価格差は約20万円だ。ロッキー&ライズの28万9000円を下まわって割安度を強める。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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