インパクト絶大な「わたるな」標識が増加中! 「横断禁止」から変わりつつある理由とは

この記事をまとめると

■歩行者の乱横断が問題視されている

■最近「横断禁止」に代わって「わたるな」と書かれた標識が目に付く

■いま横断禁止の標識に変化が起きている理由とは?

「わたるな」の標識が登場したのは2020年3月!

 最近は自転車や歩行者のマナーが問題になっていて、実際に運転していても実感するところだろう。飛び出しや逆走など、かなり深刻だったりするが、なかでも問題になっているのが乱横断だ。その名のとおり、どこでも構わず渡ってしまうもので、車道ではクルマのすき間を縫ったり、横断禁止箇所も関係なしだったりする。

 とくに横断禁止部分は幹線道路に多く、実際に横断をするのは危険な場所に設定されているもの。もちろん乱横断では構わず横断されている。横断禁止部分を渡って事故に遭った場合、最近では過失割合は歩行者に不利になる例も増えているので、以前のような「歩行者は交通弱者」とは一概に言えないような状況になっている。

 その横断禁止の標識に変化が起きているのをご存知だろうか。パッと見のデザインは同じだが、「横断禁止」の文字が「わたるな」と直接的というかわかりやすい感じになっていることがある。

「わたるな」が登場したのは2020年の3月で、2019年に滋賀県の大津市で歩行中の子供が被害に遭った事故がきっかけ。その後も子供が犠牲になる事故が発生しているため、よりわかりやすいひらがな版も警察庁によって許可されたというのが経緯だ。

 標識を変更するのは通常、更新時期が来たときというのが一般的だが、学校の近くなどについては更新時期を待たずに変更しても構わないとしている。ただし、従来からの漢字版「横断禁止」も使用不可になったわけではなく、ひらがな版「わたるな」との併用となるので、地域や場所によってレアな標識になるかもしれない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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