発展途上国のインドでもバスやタクシーにBEVが台頭! 出遅れ感ハンパない日本の不安 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■インドの首都デリーでは街なかを多くのBEVが走っていた

■バス、ライドシェアのセダン、オートリキシャなどにもBEVが多い

■いまだディーゼルエンジンのバスが多い日本がいかに遅れているかを痛感

インド・デリーの路上はBEV比率が高かった

 2020年以来約3年ぶりにインドの首都デリー市内を訪れて驚いたのは、街なかを多くのBEV(バッテリー電気自動車)が走っている光景を目にすることであった。

 市内を走る路線バスはCNG(液化天然ガス)仕様の車両がまだまだ多いのだが、そのなかに地元インドのTATA(タタ)製BEV路線バスも結構な頻度で営業運行を行っていたのを見かけた。

 日本では実施されていないが、中国や韓国、タイ、そしてインドなど諸外国のなかには、BEVなど環境負荷の低い新エネルギー車(おもにZEV=ゼロエミッション車)には専用のナンバープレートが装着されるので、ひと目で一般的なICE(内燃エンジン)車なのか新エネルギー車かどうかを判別することができる。インドでは一般乗用車が白地に黒文字、旅客など営業車両が黄色地に黒文字、そして新エネルギー車が緑地に白文字となっている。

 デリー市内では、タクシー代わりにオートバイやオートリキシャ(オート三輪車/人力のリキシャもある)、四輪車などから選べるライドシェアサービスが充実し、その料金は世界一安いともいわれている。ライドシェアサービスを行う会社も多くあるが、そのなかのひとつのサービス会社はTATA製のコンパクトセダンタイプのBEVのみを使っている。残念ながら短期滞在の外国人では登録作業上の問題から使うことはできないが、街なかでは頻繁に走っている光景を目にした。

 地元の人の貴重な足ともいえるオートリキシャは2023年になってからディーゼルエンジン搭載車の新規登録を行わないこととなり、現状ではCNG仕様車が圧倒的に多いが、そのなかに混じって青いボディカラーのBEVタイプのオートリキシャも走っており、街道沿いにはBEVオートリキシャやBEVオートバイ用の充電施設も用意されていた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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