納期遅延のいま先代を狙うのも大いにアリ! 3代目ハリアーの魅力に迫る (2/2ページ)

荷物を積載しやすいパッケージングを実現

ユーティリティ

 3代目は室内の居住性、快適性は非常に高いことも特徴です。先程もお伝えしたように2代目からホイールベースを短縮してはいるものの、後席のゆとりある足元や良好な着座姿勢は健在。またリヤシート自体の大きさもたっぷりと取られているので、大人がゆったりとくつろぐことが可能です。

 注目したいのが室内の収納スペース。個々のパーツがデザイン性にこだわられていることで「さすが高級車だな」と思わせる質感を備えています。オーナーはもちろん、乗車するゲストの方にも好評を博していたことは間違いありません。

 上級仕様に装備されるプレミアムナッパ本革シートやウルトラスエード+合成皮革シートはもちろん、標準仕様(ファブリック+合成皮革表皮)のシートもラグジュアリーな雰囲気は充分。リアシートは左右独立式で、左右シートそれぞれが細かく乗車姿勢を調整することが可能です。

 SUVであるハリアーで気になるのがラゲッジスペース。ラゲッジ容量は後席使用時で456リッターと広大です。この容量はゴルフバッグが楽に4個収納できるほど。これは広さを備えたことだけでなく、ホイールハウスを小さくして実用性を高めたことで実現しています。

 また、ラゲッジ容量で特筆したいのが、ガソリン車とハイブリッド車で広さが変わらないこと。3代目は駆動用バッテリーをラゲッジ床下ではなく後席座面下に配置することで、ラゲッジへの影響がなくなりました。

安全装備

 デビュー時は上級グレードにミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムや、レーダークルーズコントロールなどを備えていた3代目。ただ、年々、先進安全装備を求めるユーザーが増えていったことで改良が加えられていきます。

 2017年のマイナーチェンジで衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を追加。

 ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーによりクルマや白線、対向車のランプだけでなく歩行者も認識でき、衝突回避を支援。万一の時の被害軽減に貢献するシステムを備えたことで、さらにクルマの魅力を高めました。

3代目ハリアーの中古車相場

 執筆時点で3代目ハリアーの中古車は全国で約2500台が販売されています。

 中古車相場は150〜460万円。価格が高い車両はハイブリッド仕様の最上級グレード「プログレス」となり、ターボモデルは多くの専用パーツが施された「エレガンスGRスポーツ」の価格が高めです。

 2017年のマイナーチェンジ後の車両は全体的に相場が高く、とくに上級グレードはおしなべて高め。これは現行モデルの納期がいまだ遅いことも影響しているのかもしれません。

まとめ

 発売後、すぐに大人気となった現行ハリアーですが、旧型となる3代目も多くの魅力を備えていたことがわかりました。

 筆者も何度か試乗しましたが、とくに2リッターターボモデルの走りが印象的だったことを覚えています。

 先程、お伝えしたように中古となった3代目も、とくにマイナーチェンジ後の価格は高め。ただ、現行モデルには用意されていないターボモデルを含め旧型を、いまあえて購入する選択肢は大いにあると感じます。


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