「別に普通に走れるから」と放置は危険! 無視してはいけないクルマの異音&警告灯4選 (2/2ページ)

異音や警告灯の放置によって大事故につながるケースも

始動時にエンジンからキューという音がする

 なにか滑っているような音で、その日初めての始動時やアクセルを急に踏み込んで回転数が一気に変わるときに出やすいこの系統の音。原因はエアコンや発電機(オルタネーター)をまわしているベルトが消耗して滑っているからで、放置すると完全に滑ったり、切れたりする。

 ベルトが切れて発電ができなくなればクルマは止まってしまうし、切れたベルトがプーリーに巻き付いてしまうとさまざまな故障を誘発する可能性もあるので深刻な問題だ。鳴き止めのケミカルもあるが、結局のところ一時しのぎなので、交換するほうがいい。

ハンドルの位置が曲がっている

 ステアリングは通常、まっすぐになっている。それがなにかのきっかけで、左右どちらかにセンターがずれることがある。これは足まわりになにかが発生している可能性が高く、最悪の場合、タイヤに極端な片減りが発生することも。

 片減りを放置しておくと、場合によってアッという間に溝がなくなり、使えなくなってしまうこともある。ステアリングを真っ直ぐにしているのにも関わらず、左右どちらかにクルマが自然に流れていくとか、振動が伝わってくるとか、ステアリングまわりの異常には気を配っておきたい。

パーキングブレーキの警告灯がチラチラと点く

 意外に知られていないのがパーキングブレーキの警告灯のもうひとつの役割。それは、パーキングブレーキが利いていることを知らせているだけではないのだ。その機能というのが、ブレーキフルードの残量の警告で、量が減ってくるとサイドブレーキを戻してあっても点灯するというもの。

 液体をモニターしているので、最初はコーナーで車体が傾くときだけ点くので、チラチラとする程度。この意味を知らないと「サイドブレーキの不具合かな?」で放置してしまうこともあるのだが、そのままにしておくと近いうちに警告灯は点きっぱなしになる。結果的にパッドやシューが減って液面が下がっただけならまだいいのだが、漏れなどが発生しているとブレーキなだけに一大事となるのでとくに注意したい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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