安いし燃費もいいから……でNAエンジンを選ぶのはちょっと待て! イマドキの軽自動車はターボが圧倒的にお得だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■軽自動車にはターボモデルとNAモデルが設定されることが多い

■スーパーハイトワゴンの車重はコンパクトカー並みにあるのでNAエンジンは正直力不足だ

■ターボモデルのほうが結果的に装備が充実していてお得なケースもあるので試乗は必須

軽自動車はNAとターボどちらを選ぶべきか

 次期型ダイハツ・ムーヴは、2023年5月中旬から、販売店では価格を明らかにして予約受注を行っている。グレードは4種類あるが、ターボエンジンを搭載するのは最上級のRSだけだ。現行型は標準ボディにもXターボSAIIIを用意するが、次期型では廃止されてしまうということになる。

※写真は現行モデルのムーヴカスタム

 軽自動車では、標準ボディのターボを廃止することが多い。三菱eKスペースも、マイナーチェンジでターボのTを廃止した。標準ボディのターボを廃止する理由を開発者に尋ねると「軽自動車にターボは不要と考えるお客様も多く、売れないから廃止する」と口をそろえる。

 たしかに小型/普通乗用車のガソリンターボは、性能を高めるための付加価値ともいえるが、軽自動車は違う。とくに今は、全高が1700mmを上まわるスーパーハイトワゴンの人気が高く、新車として売られる軽乗用車の半数以上を占める。そこには車両重量が900kgを超える車種も多く、コンパクトカーと同程度だ。

 それなのに軽自動車のエンジンは排気量が660ccだから、1.3リッターのコンパクトカーに比べるとその数値は約半分に過ぎない。ボディの重さがコンパクトカーと同程度で、エンジン排気量が半分では、登り坂などでパワー不足に陥るのは当然だ。

 これを解決する機能がターボになる。ターボの装着は、実用回転域の駆動力を高め、エンジンの排気量を増やしたような効果が得られるからだ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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