レクサスが発表した新しい小さな高級車の存在感がスゴい! 「ユニファイドスピンドルグリル」採用のコンパクトSUV「LBX」を初公開 (2/2ページ)

新時代のレクサスがこのLBXから始まる

 LBXのエクステリアは、デザインコンセプトとして「Premium Casual」をかかげ、サイズのヒエラルキーを超えた上質感と存在感をあわせ持つ。

 特筆すべきは、レクサスの新たなフロントフェイスとなる「ユニファイドスピンドル」で、これは低い位置に配置されるラジエターまでスピンドル形状のグリルを上下に圧縮しながら、フードとバンパー間のスリット両端がヘッドライトに向かって斜めに跳ね上がることで「レゾリュートルック」を構成したもの。フロント機能全体を包括的にとらえたフロントデザインとなる。

 フロントは、このユニファイドスピンドルによるアイコニックな表情に加え、低く構えたフード造形により低重心で見ごたえある存在感を表現。サイドでは水平基調のトルソーにキャビンが乗る明快な立体構成で安定感を出すとともに、大径タイヤであることを強調する大胆に張り出したフロントフェンダー造形で走りを予感させるダイナミックさを演出。

 リヤは、アンダーボディにコンパクトなキャビンを乗せた構成により低重心でシンプルな塊感を出すとともに、左右のLシェイプテールランプをLEDバーでひとつに繋げたコンビネーションランプ形状とすることでレクサスであることを強調する。

 ボディカラーはレクサスならではの陰影感を追求した「ソニッククロム」や「ソニックカバー」など、プレミアムな質感と鮮やかな有彩色でカジュアルさをあわせ持つ全9色のカラーラインアップを設定。さらに、キャビンをブラックカラーとすることでより塊感を強調するバイトーンカラーも設定し、モダンさとスポーティさを表現する。

 インテリアでは「Tazuna Concept」を採用。プレミアムに相応しいしつらえに徹底的にこだわり、リラックスしてクルマとの一体感を楽しめる室内空間を目指した。

 コクピットは水平基調でシンプルなインストルメントパネル形状により開けた視界を確保し、運転に集中できる空間となる。メーターフードからドアトリムまでつながる造形テーマにより、乗員の包み込み感が強調されているのも特徴だ。

 センターディスプレイからコンソールにかけては、高さを抑えて傾斜させる室内との一体感を増したディスプレイと操作しやすい配置とした操作系により、リラックスして運転できる環境づくりを目指した。9.8インチのタッチ式センターディスプレイは、多くの機能をディスプレイ内スイッチに集約することで、シンプルなインテリア作りにもひと役買っている。

 また、LBXでは、各個人のライフスタイルに寄り添ったクルマを提供したいという想いにより、新しいグレード構成が採用されるのもポイント。

「クール」は「Premium Casual」をもっとも象徴する世界観となっており、本革とウルトラスウェードのコントラスト、遊び心のあるステッチと刺繍で、シンプルで洗練されたモダンな空間を表現する。

「リラックス」は落ち着きと華やかさを両立するラグジュアリーな世界観を表現。セミアニリンによる上質感にサドルタンカラーと手の込んだ刺繍をあしらい、車格を超えたプレミアム感を演出する。

「エレガント」はクリーンで温かみを感じる次世代モダンインテリア空間がテーマ。さりげないサテン縫いの刺繍で味わい深い表情を引き立たせた。

「アクティブ」はスポーティななかにも上品な遊び心を加えた仕様で、ブラック合皮に高彩度レッドの刺繍とステッチをあしらったアクティブな空間を演出する。

「アーバン」はブラックを基調にダークグレーのファブリックをおコーディネートしたシンプルでクールなモデル。都会的かつスタイリッシュな空間が特徴となる。

 この異なる5つのスタイルの新グレード構成に加え、LBXではオーダーメイドシステムの「ビスポークビルド」も利用できる。表皮色、シートベルト、ステッチ色の色変えに始まり、配色構成の変更、トリム部加飾の追加など、専用アイテムを含めて33万通りのバリエーションのなかからオリジナルなコーディネートを作り上げることも可能になっている。

 LBXの日本発売は、2023年秋以降を予定している。

 レクサスが提案する新しい高級車のあり方を体現する「LBX」に大いに期待したい。


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