バスやタクシーを貨物利用 ! トラックを旅客利用! 国土交通省が全国規模で認める方針を示した「貨客混載」は2024年問題の解決策となるか (1/2ページ)

この記事をまとめると

■国土交通省はタクシーやバス、トラックの貨客混載を全国規模で認める方針を発表

■貨客混載とは乗客と荷物の輸送、運行を一緒に行う取り組みだ

■背景にはトラックドライバーの “2024年問題”がある

バスやタクシーで貨物輸送ができるようになる

 国土交通省は、タクシーや貸し切りあるいは一般路線バス、トラックでの貨客混載を全国規模で認める方針を発表した。すでに人口3万人未満の市町村、いわゆる過疎地域のみで認めていたことを全国へ拡大するということになる。

 貨客混載とは旅客運送事業となるバスやタクシーでも貨物を、そしてトラックなどによる貨物輸送事業者がトラックで人も輸送することを指す。

 今回全国的に認めた背景は、トラックドライバーの時間外労働時間の上限制限が厳しくなる“2024年問題”を前にして、過疎地域のみならず、全国的に輸送力不足に陥るのを防ぎたいというものもあるようだ。トラックが人も運ぶことができるようになるというよりは、バスやタクシーで貨物輸送もできるようになることのメリットを重視しているようにも見える。

 しかし、たとえば路線バスに荷物を積みながら乗客も乗せて運行することが想定できるが、これはあくまで車内が空いていることが前提となる話。しかし、都市部では新型コロナウイルス感染拡大などにより、運転に従事する乗務員が十分確保できず、都市内路線バスでは減便となる路線が目立っている。筆者が都内でよく利用する某路線では、昼間でも高齢の人を中心に沿線住民の利用が多いなか、運行本数の減便が行われたのだが、インバウンド(訪日外国人)が好む観光エリアもあり、最近では多くのインバウンドも利用するようになり、昼間でも超満員で運行されることも多い。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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