「休みを取れ」の指示も「販売ノルマ」は変わらず! 働き方改革に追い詰められる新車ディーラーマンの苦悩 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■お盆やGWなどの大型連休の場合には自動車ディーラーも一斉に長期休業をしている

■ひと昔前は販売ノルマの達成を目指して休まないディーラーも少なくなかった

■休みが増えるのはいいが「ノルマ」は変わらないので悩むディーラーマンも多い

かつては年中無休状態だったディーラーもいまは休みが多い

 新車販売ディーラーでも、年末・年始、ゴールデンウイークとともに、お盆のタイミングに店舗が長期間の休みとなるのが一般的。過去には年末・年始以外は長期間の休みを取らないで営業を続けるのがトレンドとなったときもあった。

 しかし、目に見えて働き手不足が深刻な現状では、交代で休むことで店舗休業日をできるだけ少なくしようとすることはほぼできなくなった。また、働き方改革の進むいまでは交代で休めたとしても、等しくしっかり休みが取れているのか曖昧になるとの指摘もあり、日常でも定休日を設け、そして店舗を長期間閉めて一斉長期休業とするのがいまでは当たり前となっている。

 新車がよく売れたバブル経済のころには、とにかく休みなく出勤し、店をいつまでも開けておけば、そのぶんだけ新車はよく売れた。そのため、休みなくぶっ通しで働き続けるセールススタッフも珍しくなかった。しかし、いまでは週休2日は当たり前で週休3日となっているディーラーもあると聞く。

 稼ぎどきの土曜や日曜に休みたくても同調圧力やノルマ達成のためにとても休める環境ではなかったが、いまでは「子どもの運動会がある」などの理由で簡単に日曜日でも有給休暇が取れるようになった。有給休暇消化率が悪ければ、半ば強制的に有給休暇を取らされるというケースもあるようだ。

 日常勤務でもスーパーよりはるかに早い時間で営業終了となっているので、セールススタッフのなかには活動時間が少なく、「いつクルマを売っていいのかわからない」という悩みもあるようだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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