なんこれ「走るアタッシュケース」じゃん! たった15万円で市販するホンダの「モトコンパクト」が欲しいのに日本販売はナシ!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ホンダアメリカが電動モビリティの「モトコンパクト」を発表した

■未使用時にはまるでアタッシュケースのようなボックス状に折りたたむことができる

■日本に並行輸入したとしてもそのままではナンバーを取得することができない

世界が注目する新しいマーケット「eモビリティ」

 グローバルには電動化時代になって二輪モビリティへの注目度が上がっている印象が強い。

 日本では古くから愛用されている電動アシスト自転車は、ペダルを漕いでいるときしか電動ユニットを動かしてはいけないのが基本だが、海外製の電動自転車のなかには、レバー操作などによって電動モーターの出力をコントロールして、電気だけでの走行も可能な「eモペット」と呼ばれるカテゴリーのモデルも増えている。

 日本にもeモペットの並行輸入品はそれなりに見られ、エッジの効いたユーザーが公道を走行している様子を見かけることも増えているようだ。ただし、ペダルをこがずに電動で走れるeモペットになると扱いの上では原付もしくは特定原付としなければならないので、ナンバーをつけずに公道走行をするのはNG。ナンバーがない状態ならば、あくまで私有地内で乗るべきモビリティだ。

 日本における合法・違法の問題はさておき、いわゆる原付クラスの電動バイクよりも低出力で、より近距離ユースに特化したスモールモビリティというのは世界的に新しいマーケットを生み出している。

 そうした“小さな電動モビリティ”に大本命の登場だ。

 ホンダがアメリカで「モトコンパクト」なる超小型で折りたたむようにして格納できる電動スクーターを発表した。

 アルファベットの綴りを紹介すれば「Motocompacto」。英語で小さいことを示すコンパクトの綴りは「Compact」なので、最後の“o”は余計な気もするが、これが正しい商品名となっているので、お間違いなきよう。

 写真からもわかるように、モトコンパクトは文字通りにコンパクト。アメリカで発表されたインチ表記のサイズを、日本でなじみのあるSI単位に換算すると、折りたたんだ状態でのスリーサイズは、74cm×54cm×9.4cmと発表されている。形状としてはアタッシュケースのようであり、サイズ的には大きめのスーツケースになら入ってしまいそうなくらいだ。重量についても19kg足らずと超軽量に仕上がっている。

 リヤタイヤやハンドルなどを展開した走行状態においても、スリーサイズは97cm×89cm×44cmと、電動スクーターとしてみてもかなりコンパクト。といっても、ホンダが作った二輪モビリティだけに、小さいながらも安定して走ることが期待できる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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