エアレスタイヤと非接触充電! いま実現が期待される「革命レベル」のクルマの技術はこの2つ!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマと同程度の歴史を経ている空気入りタイヤだがそれに代わる発明はまだ実用に至っていない

■エアレスタイヤはこの先の自動運転の時代では必須のものとなる

■非接触充電の実用化が実現すればEVの普及も加速度的に進む

タイヤのパンクは想像以上に自動運転に影響を及ぼす

 英国のBJダンロップが発明した空気入りタイヤは、ガソリンエンジン自動車の歴史に近い時代を経ているが、それに代わる車輪の発明はまだ実用に至っていない。エアレスタイヤといって、空気の代わりに樹脂の柔軟性を活用したタイヤの研究が昨今では続けられているが、一般の乗用車への採用はまだだ。

 この先、どのように実用化と普及の道を辿るかはまだわからない。だが、現在のタイヤと変わらぬ価格であったり、製造の手間であったりというような市販のための便宜が図れないと、普及は難しいかもしれない。しかし、パンクしなかったり長持ちしたりということへの期待は、クルマの自動運転の実現へ向けて不可欠な要素となっていくのではないか。

エアレスタイヤを装着したスズキ・アルト(8代目)

 自動運転が実用化した暁には、高速道路でのカルガモ走行などで見られるように、効率の良い連携した走行が、高速道路に限らず一般道でも行えることが期待され、そこで、もし空気入りタイヤがパンクすれば、交通全体の流れが阻害される懸念が生じる。

 また、運転免許証を持たない人や力の弱い人、あるいは障害を持つ人などが乗客や乗員である場合、タイヤ交換などパンク修理の措置がすぐにできない可能性も生じる。したがって、単にパンクによる事故などの回避というだけでなく、自動運転を含めた交通の高度化が進めば進むほど、タイヤのパンクは想像以上の交通障害となっていくのではないか。

手放しでの自動運転技術の写真

 したがって、エアレスタイヤ実用化への期待は、自動運転の実用化と組み合わせた未来像となっていくだろう。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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