周囲が迷惑に感じるドライバーの多くは「経験不足」! ひと味違うベテランはどう走っている? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■今も昔も日本の路上にはモタモタぐずぐず運転のドライバーは多い

■運転スキルの差は運転経験の多少によるところが大きい

■的確な状況判断と常に先を読む洞察力が上手な運転のキモだ

昔も今もニッポンの道路には“下手くそ”ドライバーがわんさか!

 ここ最近の交通事情では、「煽り運転」というモノが問題視されています。高速道路上(一般道路でさえも!)で前のクルマに著しく接近して脅迫まがいのプレッシャーを与えたり、あるいは他車を無理矢理停めて恫喝したり……と、マナー&ルール云々ではなく、人として常識を逸脱している運転ともいえます。

 また、高齢ドライバーに多く見られる「暴走」も、昨今は深刻な問題になっています。狭い駐車スペースなのにアクセル全開で店舗に突っ込んでしまったり、逆に猛烈にバックして駐車場から飛び出してしまったり……。事故を起こした運転者は皆、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と口を揃えているんですがね……。

事故のイメージ写真

「煽り運転」や「暴走」のような特殊な事例まで行かなくても、道路上には危うい運転をしているドライバーはウヨウヨ居ます。たとえばかな〜り遅いスピードでノロノロ走って無駄な渋滞を作っていたり、あるいはモタモタと右左折に戸惑って後続車に迷惑をかけていたり、さらには急な進路変更をして前後のクルマをヒヤッとさせたり……。「無駄な渋滞」や「後続車への迷惑」や「ヒヤッとさせる」くらいならまだ良いですが、それらが事故を誘発するということを当の本人たちがちっとも認識していない……、これがじつはもっとも危険なのです。

 こうした危ない運転を目にすると、「いやぁ、最近は運転テクが未熟のドライバー多く、マナーもなっちょらん輩が多くなったな」と嘆くベテランドライバーは少なくありません。が、ダメダメな運転をするドライバーは最近に限ったことではなく、昔からたくさん存在していたのです。

 たとえば、高速道路の料金所がETCじゃなかった昔は、チケットやお金の受け渡しでモタモタするドライバーが後続車をイライラさせたもんです。そういうヤツに限って支払いが終わると「ごめんね〜」という意思表示でハザードを点滅させるもんですから、「ハザード点けるヒマがあったら、とっとと加速しろっつうの!」と憤慨した経験がおありの方も少なくないでしょう。

高速道路の料金所

 また、ナビシステムがない時代ですから、地方から来たドライバーは、都会の猥雑な道路にパニックになって、右左折も進路変更もモタモタしてしまいがち。そういうモタモタぐずぐずドライバーは、とくに長期休暇=お盆や年末(=暮れ)の休みにたくさん出没するため、昔は「ボンクレ族」または「ボンクレドライバー」と揶揄されたもんです。

 また、昭和の男性ドライバーは「ちっ、運転が下手だと思ったら、女のドライバーだったのか」と舌打ちしていたように、女性ドライバーもボンクレ同様に蔑視されていましたっけ。これ、いまの世の中だったら完全にアウトです。そうそう、日曜しか運転しない「サンデードライバー」は昔も今も変わりませんね。

高速道路を走行する女性ドライバー

 さて、ボンクレ族やサンデードライバーに共通するのは、「運転時間が短い」こと。サンデードライバーは文字どおり日曜だけしか運転しませんし、ボンクレ族は夏休みと年末年始だけわざわざクルマで出かけますが、普段はほとんど運転しませんから。

 筆者が懇意にしているモータースポーツのベテランカメラマン(ドラテクはプロレーサー並み)は、「ボンクレドライバーに運転が下手な人が多いのは、運転する機会&時間が決定的に少ないだけであって、決して運動神経が劣っているわけじゃない! だってさ、俺らみたいなクルマのカメラマンは各地のサーキットと自宅を毎日のように往復してるうえに郊外のロケもあるから、年間8万kmは平気で走っているし、モータージャーナリストなんて新車の試乗を繰り返しているから年間10万kmはざらだろ。俺らとボンクレドライバーの差は、スキルとかセンスとかよりも『慣れ』なんじゃないかな」と語ります。

高速道路のイメージ写真

 では、その『慣れ』は、運転にどんな好影響を及ぼすのでしょうか? 先ほどのモータースポーツのベテランカメラマンを始めとして、運転歴&運転時間が長い人たちに聞いてみました。彼らの経験や考えを例として、上手な運転について考察してみましょう。


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