「釣りはいらねぇ」「あのクルマ追って」「東京から四国まで」は本当にあった! タクシードライバーが遭遇したドラマみたいなホントの話 (1/2ページ)

この記事をまとめると

テレビドラマではタクシーを使っての尾行や超ロング客に巡り会うことが描かれる

■フィクションのように描かれているが、実際に体験しているドライバーは存在する

■ただし数百キロ単位のロング乗車は調整が必要な場合が多く、あまり現実的ではない

タクシードライバーはドラマのような体験をしている?

 テレビドラマ、とくに「刑事もの」を見ていると、たとえば徒歩で移動している容疑者を刑事が尾行していると、急に容疑者がタクシーを停めて乗り込んでしまったという場面がよくある。そして尾行していた刑事があとからきたタクシーを停め「前のクルマを追いかけてください!」という展開へとよくなっていく。閑静な住宅街なのに頻繁に空車のタクシーがくるような場面については、タクシーの稼働台数が少なくタクシー不足が叫ばれるいまでなくとも、「そんなに走っていないのでは?」と突っ込みを入れたくなるような、非現実的な光景にも見えてしまうが、そこはテレビドラマだからと納得するようにしている。

タクシードライバーが遭遇したドラマみたいなホントの話

 実際にこのようなシチュエーションが果たしてあるのかとい言えば、意外なほどタクシー乗務員は遭遇しているようだ、実際に刑事が尾行を頼んでいるのか、それとも民間人がほかの事情で頼んでいるのかについては、乗務員としては「なんで追いかけるのですか?」とは乗客に聞くこともなかなかできないので、はっきりしないようだが、民間人レベルで“わけあり”で尾行を頼むケースが多いようである。

 ちなみに、あるドラマを見ていたら、尾行していたタクシーがあるホテルに停まったので、少し手前に尾行していたタクシーを停めて降りるときに、「お釣りは結構です」といって現金決済して降りるシーンがあった。チップ文化のない日本なのだが、タクシーにおいては、「お釣りをもらうのが面倒」とか、「乗務員と楽しく話ができたから」など、さまざまな理由で「お釣りは結構です」と言ってチップ代わりに渡すこともよくあるようだ。

タクシー車内でのお釣りのやり取りのイメージ写真


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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